シミの実体は茶褐色の顆粒です。それは、過酸化脂質にタンパク質の結合したもので、「リポフスチン」と呼ばれます。過酸化脂質とは、不飽和脂肪酸の過酸化物です。このリポフスチンを分解することができるなら、シミはとれてよいはずです。また、不飽和脂肪酸の酸化を防ぐことができるなら、シミはできないはずです。
不飽和脂肪酸の酸化は、ビタミンEやセレンによって防ぐことができます。それには、「抗酸化作用」があるからです。したがって、ビタミンEやセレンにはシミを防ぐ効果があります。もちろん、どんな微量でもよいというわけにはいかないでしょう。
「早老症」といって、リポフスチンが急速にでき、十代以前に老人のからだになり、寿命の尽きる病気があります。この病気を説明するには、正常人には過酸化脂質を分解する酵素があるのに、この患者にはそれがない、と考えれば簡単です。
実は、ビタミンEやセレンでシミがとれた例がいくつもあります。セレンは過酸化脂質分解酵素の成分であることがわかっています。すると、ビタミンEがこの酵素の補酵素になっているのではないか、という気がしてきます。
リポフスチンは、心筋、脳、肝臓などの細胞に、加齢とともに蓄積します。
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