ウイルス感染という非常事態のなかで、防衛作戦の有力な武器として、まず立ち上がるのはビタミンCです。ストーンは、『病気の治療因子ビタミンC』のなかに、ウイルス感染症に対してビタミンCを投与した臨床例を、風邪以外にもおびただしくあげています。
まずポリオの場合をみてみましょう。すでに1955年に、重症ポリオ患者五人が、一日50~80グラムのビタミンCの投与によって全快しています。これがきわめて大量である点に、注意する必要があるでしょう。
その後、ポリオに対してはワクチンの開発が主流となり、ビタミンCは脚光を浴びることなく葬り去られたのです。
ポリオに対するビタミンCの利用は、それより三年前にも試みられたのですが、このときは、思わしい成績が見られませんでした。これは、ビタミンCの一日量が、5~25グラムと少なく、しかもそれが、発病後四日以上を経てから投与されたせいである、とストーンは自己批判をしています。
ウイルス感染に対するビタミンCの効果は、早期に大量に、という条件を必要とするのです。このことは、ウイルス増殖の様相を考慮すれば当然のことでしょう。
ウイルス感染症に対するビタミンCの大量投与を強調した先覚者はクレナーです。彼は1952年すでに、ビタミンCの抗ウイルス作用を認めたのでした。その処方では、体重70キログラムの成人の場合、一回に4.5~17.5グラムのビタミンCを、2~4時間おきに投与します。すると、一日量は27~210グラムになります。
クレナーの処方でいけば、血液や組織に分布するビタミンCの濃度はきわめて高いです。こうしておけば、ウイルスにとって、増殖不可能な環境がつくりだされるのです。前記の重症ポリオ患者の回復例は、クレナーの意見にしたがって成功した例でした。
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