ペーハーとは、いうまでもなく、水溶液のアルカリ度をあらわす数値です。生体の場合、これは血液やリンパなどの細胞外液について問題にするのが普通です。
水溶液が中性の場合、そのペーハーは7.0となります。それより数値が大きければアルカリ性、小さければ酸性となります。細胞外液のペーハーは、7.40あたりが正常とされています。7.30まで下がれば危篤におちいるといわれます。
体液のペーハーが7.35より下がった状態をさして、血液が酸性に傾く、といいます。一般に、酵素には「最適ペーハー」というものがあります。最適ペーハーにおいて、酵素は最も活性が高いのです。酵素の最適ペーハーは、細胞内の条件であって、細胞外液の話ではありません。しかし、細胞外液、すなわち細胞の環境のペーハーが7.40のとき、細胞内液のペーハーが、最適値をとることができるのです。
体液のペーハーの調節は、呼吸の速さ、腎臓の酸性尿の排出などによって、かなりよく一定に保たれています。しかし、微妙な影響が、カルシウムイオン・リン酸イオンによってもたらされます。前者はペーハーを上げ、後者はペーハーを下げます。体液のペーハーを上げる必要が起きたとき、「副甲状腺ホルモン」が分泌され、それが長骨の骨端に働いて、そこからカルシウムイオンをつくることになります。このとき、ビタミンKの助けが必要となります。
よく、酸性食品、アルカリ食品というようなことばが使われますが、前者としてはリン酸を含む食品を、後者としてはカルシウムを含む食品をあげればよいです。
◉ ペーハー調節ビタミンのリスト
⇒ビタミンK
◉ ペーハー調節ミネラルのリスト
⇒カルシウム
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