「体にいい」「体にやさしい」「栄養のバランスが大切」は、疑うべき

いまさら言うまでもありませんが、健康管理や病気の予防には、何よりもまず正しい栄養を摂ることが先決です。

「医食同源」とはまったく的を射た言葉で、正しい食生活を送っていれば、医師の手など借りずに健康を保つことができます。

生活が便利になるにしたがって現代人の食生活が乱れがちになっていることは、多くの人がすでに自覚していることでしょう。
忙しさを言い訳にして、ついインスタント食品、ファストフード、冷凍食品、スナック菓子などに手を伸ばしながら、心の中では「このままじゃいけない」と思っている人が少なくないはずです。

そういう危機感が募ってきたせいか、乱れた食生活を送る人がいる一方で、日ごろから、”体にいい食生活”を心掛ける人も増えています。
その心掛け自体は、とても結構なことです。しかし、心掛けだけで健康が維持できるのなら誰も苦労はしません。
その心掛けを生かすも殺すも、正確な知識の有無にかかっています。
それには、「情報源の質」が大きな問題となります。
間違った知識に振り回されていたのでは、せっかくの心掛けもかえって裏目に出てしまいます。

世間には”体にいい食生活”に関する情報が満ち溢れています。
テレビでも新聞でもインターネットでも、この食べ物は心臓に悪い、あれを食べると長生きできる、これさえ食べれば若返る‥‥といった話にお目にかからない日はありません。

また、新しく発売される食品には、ほとんどすべてに「健康にいい」とか「体にやさしい」といったキャッチフレーズがついています。
食生活に不安を抱いている人が多いから、作る側も売るための戦略をあの手この手と考えだします。

マスメディアにしても、そういった情報を善意だけで流しているわけではありません。
健康情報を入れれば視聴率や販売部数が伸びる事実があるからです。

いずれにしても、そこには商売がからんでいます。
商売がからむと、どこかに無理が生じます。ウソとまではいかなくても何か目新しい情報があれば、よく検証もせずに番組や紙面で使おうとします。宣伝文句も、ついつい誇大な表現になりやすい。ですから、そういう情報には騙されないように用心しながら接するのが身のためです。

さらに、医師にしても栄養士にしても、その道の専門家が”体にいい食生活”について語っているのを聞くときに、かならずといっていいほど耳にする常套句があります。「バランスよく栄養を摂りましょう」というものです。
喋っているほうも聞いているほうも、これが「健康的な食生活の基本中の基本」だと思い込んで、まるで疑おうともしません。

しかし、「栄養のバランス」などという考え方はまったくのナンセンスです。
バランスという言葉が意味しているのは、各栄養素の相対的な量でしかありません。
この発想だと、タンパク質、ビタミン、脂肪、糖質、塩分、ミネラルといった様々な栄養素を、「あれもこれも万遍なく」摂取していれば事足りるという考え方に陥ってしまいます。
ある栄養素だけが突出して多かったり、逆に極端に少なかったりしなければ、バランスは取れていることになってしまいます。

ですが、ほんとうに大切なのは相対的量ではありません。
たとえばタンパク質は、一日に体重の1000分の一の量が最低必要です。「栄養のバランス」だけを考えている人は、他の栄養素の摂取量が少なかった日は、タンパク質もそれに合わせて少なくてよい、と思うことでしょう。
たしかに、そのほうがバランスはよいです。しかし極端なことを言えば、仮に他の栄養素の摂取量がゼロだったとしても、やはりタンパク質は体重の1000分の一以上摂取しなければならないのです。
要するに、”体にいい食生活”の基本は「栄養のバランス」ではなく、それぞれの栄養素の絶対量なのです。

唯一、「バランス」を考えなければならない栄養素は、ミネラルです。たとえばカルシウムとマグネシウムは、比率が崩れないように摂取する必要があります。
それ以外の栄養素は、すべて必要な絶対量が決まっています。
他の栄養素との比較によって摂取量が決まるわけでは、断じてないのです。

 

 

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