その不足は全身に悪影響

日本人はすでに十分なタンパク質を摂っている、という人もいます。そのような意見を軽視する必要はありませんが、これが正しいかどうかの判断を、高度な知識なしにおこなっては困ります。

もちろん、世界的視野に立つならば、タンパク資源は極めて足りません。私たちは一面において、割当量を考えなければなりませんが、これが必要量ではないという点に、悩みを持たざるを得ないのです。資源の面を乗り越えて、ここでは生体の側から、タンパク質の必要量を論じることとします。

まずタンパク質の生体における役割を見ましょう。

血液、骨、筋肉、神経、内臓諸器官から皮膚や爪にいたるまで、タンパク質でできていないものはありません。したがって、それの欠乏があれば、全身的に悪影響が及びます。

生体の代謝をにぎる酵素がすべてタンパク質であることも見逃せない重要なポイントです。タンパク質の欠乏があれば、代謝のスムーズな進行は期待できないといって、過言ではありません。

そしてまたタンパク質は、抗体やインターフェロンなど、感染に対する自衛手段にも利用されます。タンパク質が欠乏すれば、細菌やウイルスに対して無防備になるのです。

生体の代謝には、タンパク質も、糖質も、脂質も参加します。それらのすべてが酵素を要求することを考えると、タンパク質の比率が低くては、代謝のスムーズな進行に差しつかえる、という結論を出さざるを得なくなります。

エネルギー源が、糖質、脂質だからといって、これだけを食べていたら、エネルギーさえもつくれません。酵素タンパクなしの代謝などは、あり得ないからです。タンパク質の比率が重要なことは、このような極限のケースを想像すればわかるはずです。


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