なぜ体調が落ちる

〜逗子・葉山・鎌倉の整体&ピラティス【Reformer逗子院】のコラム〜

一日のなかでの体液のペーハーの推移を見ると、朝には高く、夕方に近づくにつれて低くなります。朝の爽快な気分は高いペーハーに対応し、夕方の疲労感は低いペーハーに対応すると考えてよいです。

体液のペーハーは、このような変動があるとはいえ、7.35から7.45までの範囲におさまるようにコントロールされています。生体では、体温も、心臓の拍動周期も、ブドウ糖の血中濃度も、それぞれ一定の範囲内におさまるようコントロールされています。このような恒常性をホメオスタシスと命名したのはウォルター・キャノンでした。

体液のペーハーはカルシウムイオン濃度できまります。カルシウムイオンとは、カルシウムの原子が電子を失ったものをいいます。このカルシウムイオンが体液にとけて、そのペーハーを適当にあげているのです。体液に含まれるカルシウム、すなわち血清カルシウムには、イオン化したものと、イオン化せずに血清タンパクに結合したものと、二種があります。

血清カルシウム濃度は、血液1デシリットル中に10ミリグラムであって、そのうち6ミリグラムはタンパク質と結合し、4ミリグラムはイオンの形になっています。たとえば、コーラ類のようなリン酸飲料が体液に入ると、体液のペーハーは下がります。すると、タンパク質に結合したカルシウムがイオン化して、ペーハーの低下を阻止します。このホメオスタシスのシステムは、副甲状腺または上皮小体とよばれる内分泌腺によってコントロールされます。

すなわち、血清カルシウムイオン濃度が低下すると、副甲状腺にその情報がとどきます。すると、ここからホルモンがでて、長骨の骨端をとかし、そこからカルシウムを体液に補給するのです。ホメオスタシスの実現のためのフィードバック・システムは、すべてこのようにできています。このシステムが破綻すれば、体液のペーハーは不安定になり、ショック死もありうる、ということになります。

体液のペーハーが下がると、すなわち、アルカリ度が下がると、酵素活性が低下するばかりでなく、白血球の移動性も低下し、筋肉の収縮機能も低下します。感染症にかかりやすくもなり、筋力も弱くなります。

血液が酸性化するとよくないといわれることの内容は、このように解釈されます。そしてまた、夕方になって体調の落ちる現象も、これで説明がつくのです。


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