ガン患者に低いペーハー

尿の組成を調べると、夕方になると、カルシウム含有量が増える。カルシウムイオンは尿に捨てられるのです。食物から十分なカルシウムをとらない限り、翌朝要求されるカルシウムイオンの補給は、骨に仰ぐことになります。低カルシウム食をとる習慣の人の身長が、30歳を越すと一年に0.6mmずつ縮むのは、体液をアルカリ性に保つための必然であったのです。

血中カルシウムイオン濃度が低いと、血液の凝固性が低下します。したがって、出血しやすく、出血が止まりにくい。鼻血のでたときなど、ビタミンKを注射すると止血する場合が多いです。このビタミンには、血清タンパクに結合したカルシウムをイオン化し、ペーハーを上昇させる効果があって、これが止血を促進するのです。

女性には生理的出血がありますが、これを順調にする条件は、ペーハーの低値です。したがって、その期間中、体液のペーハーは下がっています。その影響は、生理期間中の体調や顔色にあらわれるはずです。

カルシウムイオンは、主として体液中にあって、細胞内には少ないです。マグネシウムイオンにはペーハーを上げる作用がありますが、これは、主として細胞内に存在します。これが体液中ににじみだして体液のペーハーを支配するのが、ガンの場合です。ガン患者について、「悪液質」ということがいわれますが、その内容は、未解決の部分が多いです。トキソホルモンもその成分の一つでしょうが、マグネシウムイオンもその一つであることは間違いありません。

体液のペーハー7.36以下の状態をアシドーシスといいます。ガンの進行した患者は、アシドーシスを起こしていますが、その状態が、単にガンの結果なのか、それともガンの原因の一翼一翼となっているかどうかは、興味ある問題といえましょう。いずれにしても、ガン患者の低い体調や渋紙のような顔色は、異常に低いペーハーからきていると考えてよいでしょう。

 


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