コラーゲンの代謝回転

コラーゲンは細胞と細胞との間でも、細胞群である臓器と臓器との間でも、重要な成分となっています。これらを支持し固定する「結合組織」の主役となっているのです。

ビタミンCの役割は、三本のトロポコラーゲンをまとめて強度を与えるところにあります。ところがそのトロポコラーゲンの前身は「プロコラーゲン」です。遺伝子にあったコラーゲンの設計図は、実はプロコラーゲンのものであったのです。そしてまた、プロコラーゲンをトロポコラーゲンに変える代謝に必要な酵素の設計図も、遺伝子に刻まれていたのです。この酵素がまた、ビタミンCを要求することがわかりました。

そういう次第ですから、コラーゲン分子ができあがるまでの何段階かの代謝のなかに、ビタミンCの出番が三回あることになります。
結局、ビタミンCがなかったら、欠陥コラーゲンどころか、コラーゲンは全くできないのです。

コラーゲンは、人体をつくるタンパク質の三分の一を占めている最も重要な成分です。
それは、血管壁ばかりでなく、骨にも皮膚にもあり、結局は全身にあるといってよいです。
それの使命を制するものがビタミンCであったのです。
もちろんこれはタンパク質の一形態なのですから、低タンパク食では話になりません。
タンパク質やビタミンCの不足からくる病気はいろいろありますが、コラーゲンの異常を通してあらわれるものとして、ぎっくり腰・床ずれ・ヘルニア・胃下垂・遊走腎から腫物(できもの)・静脈瘤までをあげることができます。
骨の形成上、いかにビタミンCの寄与が大きいかは、一卵性双生児の場合でも、これを大量に与えられた方の身長が高いという事実が、雄弁にこれを物語っています。

皮膚は細菌に対する防御の最前線にあたります。
したがってコラーゲンが完全でないと細菌の侵入を許すことになります。
できものはその前線を突破した細菌の集落なのです。

生体は、すべての部分で新旧交代をおこなっています。
これを「代謝回転」といいますが、コラーゲンは代謝回転の最も遅いものです。
コラーゲンの代謝回転では「コラーゲン分解酵素」が働いて既存の分子をこわし、新しいコラーゲン分子をつくるわけですが、この酵素が活発になるのは、骨の成長の時、傷がついた時などです。
炎症が起きた時、コラーゲン分解酵素は活性化されます。
関節炎や歯周囲炎の時、骨がとかされるのは、コラーゲン分解酵素の作用によります。


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