ストレス対策③

・ストレスに負けない栄養作戦

 

ストレッサーがきたとき、私たちは抵抗期でふみこたえ、消耗期の到来を防がなければなりません。それにはまず、平素からたまにはストレッサーを進んで受け入れ、抵抗の訓練に励むことです。ただしそれには栄養的な条件があります。

もちろん、第一条件は高タンパク食です。そして第二条件は、ビタミンCの摂取です。副腎皮質がホルモンを合成するとき、補酵素としてビタミンCが要求されるのです。そしてまた、第三の条件は、ビタミンEの補給です。ビタミンCほど大量ではありませんが、ビタミンEも要求されるのです。

乱暴な話に聞こえるかもしれませんが、タンパク質と、ビタミンCと、ビタミンEがあれば、ストレッサーは、思ったほどこわくはありません。もちろん、ストレッサーが強烈であればあるほど、これらの必要摂取量は増大するはずです。そういうものに、医師の処方箋はないのですから、各自が経験的にそれをつかむ心掛けが大切でしょう。

手術、骨折、火傷などの際には、大量のタンパク質が必要になります。その必要性は、血液をも含めて失われた組織の回復の素材としてだけではなく、ストレスからもきています。

『食品栄養学』のなかで、タンパク質の損失が、大腿骨の骨折の場合は800グラム、大火傷の場合は、1キログラムから1.25キログラムにのぼるといっています。標準状態においてタンパク質を必要なだけとっていた人が大腿骨を骨折したとき、タンパク質を従来より余計にとらなくてはならなくなります。大雑把な試算ではありますが、一日量を20グラム増やしたとすれば、800グラムのタンパク質の補給に40日かかります。一日量を40グラム増やせば、20日でこれがまかなえます。要するに、タンパク質の摂取量を多くすれば、回復までの日数が短縮されます。このとき、ビタミンC、ビタミンEについても、特別な配慮がいるわけです。

現代はストレッサーの洪水です。それは主として精神的なものですが、公害からくるものもばかにできません。空港や主要幹線道路のあたりの住民にストレス病の性格の公害病の多いことを考えただけでも、これは明らかです。また当然ながら、原発事故による放射能汚染は大変なストレッサーですので、政府の言っていることは無視して、淡々と対策をとることが賢明です。

この現代の特徴をふまえたとき、私たちは、互いにストレスに追い打ちをかける言動を慎むことを、美徳の一つとしなければならないことに気づきます。相手の体調が悪い時に厳しい非難の言葉を浴びせることがないよう心がける、などがその例です。タンパク質を主とする食事に、ビタミンCでも添えてのうえなら、罪はいくらか軽くなるでしょうが。

 


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