ダメな骨と変形性関節症

壊血病患者の骨の状態はこうです。
「骨は非常にもろくなり、ベットの上で動いただけで足の骨が折れてしまうこともある。関節がガタガタになり、患者を動かすと、骨がこすれ合って、カタカタいう音が聞こえるようになる。」

壊血病が、ビタミンCの極度の欠乏からくることを思えば、その患者の骨が弱くなる話はよくわかります。不幸にして骨折となったら、痛みは相当なものです。したがって、ストレスは強烈です。そのストレスばかりでも、ビタミンC・ビタミンE・タンパク質への要求は高まります。そこへもってきて、骨の補修をしなくてはなりません。これには、ビタミンC・タンパク質・カルシウムの三者がいります。

トラックにはねられて重傷を負い、左足だけでも7ヶ所に開放骨折を起こした女性が、栄養物質補給とリハビリだけで、手術なしに完全に回復した例があります。
この事実から逆に、日常生活における、ビタミンC・ビタミンE・タンパク質・カルシウムの不足が、骨折の起こりやすい骨をつくった、と考えるようでありたいものです。そうであっても事故は起こるのです。自動車事故などは別ですが。これがすなわち、健康管理における基本的態度というべきものなのです。

骨は骨であって、それ以外のものでないことは確かです。しかし、同じく骨と呼ばれ、外から触ってみて何の違いもないように見えるものが、微細構造は決して同じでない。タンパク質の不足した骨もあり、ビタミンCの不足した骨もあり、カルシウムの不足した骨もある。このうちの二つが共に不足した骨もあり、三つが全て不足した骨もある。そのような違いのある骨が、同じ働きをすると思ったら当てがはずれます。もちろん、負荷が小さければ事故は起こらず、相違がバレる恐れはありません。しかし、大きな外力がかかったとき、弱点は容赦なくあらわれます。

骨の弱点があらわれるのは骨折だけではありません。
関節の痛みは、慢性関節リウマチでなければ、たいていは≪変形性関節症≫です。
後者は骨の弱点のあらわれと見てよいでしょう。
この患者の血中ビタミンC濃度は低いのが普通だといいます。

 


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