チトクロームP450

人間の場合、チトクロームP450がつくられる器官は、肝臓のミクロゾーム(小胞体)であって、これを合成する代謝では、ビタミンE(d-αトコフェロール)とビタミンCが補酵素としての役割を担います。脂溶性の汚染物質が体内に侵入したとき、その量に応じた量のビタミンE(d-αトコフェロール)、ビタミンCが必要になる、ということです。

水溶性物質と違って、脂溶性物質の代謝速度は、条件によって大差があります。そこで、これらのビタミンが大量に存在することは、脂溶性毒物の害を最小限に食い止めるための効果的手段となります。

有害な物質、不用な物質などを、体外に排出可能な形のものにしたり、無害化の方向に変質させたりする代謝を「薬物代謝」といいます。チトクロームP450は、薬物代謝酵素のうちで主要なものなのです。薬物代謝では、活性酸素スーパーオキサイドが発生します。

チトクロームP450の役割は、薬物代謝だけではありません。それは、脂肪酸の酸化、コレステロールの生合成、ステロイドホルモンの生合成、胆汁酸の生合成、発ガン物質の不活化(活性化もあります)などにも関与しています。これらは総括して「脂質代謝」に属しますが、この事実からすれば、ビタミンE(d-αトコフェロール)は、いろいろの脂質代謝に関わっているといってよいです。ビタミンE(d-αトコフェロール)不足の状態では、多くの脂質代謝が阻害されます。

 

 


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