ボケないための栄養

老人ボケの脳には、様々な異変が起きています。その一つ一つの原因を探って、適切な予防策をとることができれば、ボケずに済むことになります。問題は、それが無意識のうちに実現できるのか、あるいは、何らかの対策を積極的にとらなければ実現しないものか、というところにあります。私見によれば、無意識のうちに年月を過ごしていて、ボケずに済む人は、むしろ例外、とせざるを得ません。それは、出現率の極めて低い幸運児ということです。

まず、老人斑に着目しましょう。これは活性酸素による障害ですから、これの予防には、抗酸化物質が有効なはずです。そこで、ビタミンE・カロチノイド・セレンなどを、対策因子としてあげることができます。

ボケの人の脳では、コリン作動性ニューロンの減少が指摘されています。この事態は、アセチルコリンの欠乏からくるでしょう。そこで、コリンを含むリン脂質、すなわちレシチンの投与が、この面での老化の対策たりうるとされています。

高齢者のニューロンには、神経細管のくびれが見られます。そして、その原因としてアルミニウムが想定されます。この金属の沈着を防ぐためには、アルミニウムを含む医薬品を敬遠すると同時に、腎臓・肝臓の機能を損なわないことが必要です。このためには、高タンパク食とともに、ビタミンやセレンの摂取が望ましい、と考えられます。神経細管形成のためにカルシウムイオンが必要であって、カルシウムの摂取は、老化対策というよりも、脳の健康管理上不可欠の条件です。

ニューロンの水分喪失は、ボケの一面です。この対策としては、カリウムの過剰を警戒すること、食塩の抑制をほどほどにすること、などを考えるべきでしょう。

汚染物質・薬剤、あるいは脳卒中などによるミエリンの損傷も、ボケにつながるはずです。この対策としては、脂質とくにレシチン・アラキドン酸、そしてまたビタミンB12の摂取が効果をあげるでしょう。

シナプス機能の低下もあり得るでしょうが、活動電位のためには、カルシウム・ナトリウム、神経伝達物質のためには、チロシン・トリプトファンに重きをおく高タンパク食、ならびに、ビタミンB群・ビタミンE・ビタミンC・ヨード・亜鉛などがものをいうはずです。

ボケた人の血液成分の特徴は、ビタミンB12・葉酸・トリプトファンの量が少ないことです。
どれもが日常の食品に不足しがちであることがおもしろいです。

 


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