予防医学などない

予防医学という概念があります。
その言葉からすれば、それが医学の領域の一つであり、それを担当する者が医師であることになります。

しかし、医学や医師の「医」は、なおすという意味です。予防する方法となおす方法とは、現代医学では全く次元を異にします。

したがって、予防医学が治療医学の延長上にあるはずはありません。ここに、予防医学の苦しい立ち場がある、と考えます。

これを切り抜ける指針を与えるものは分子栄養学です。分子栄養学によれば、病気の予防手段として登場するものは、医薬ではなく栄養物質です。食品です。

それは分子生物学を待つまでもなく、自明の理です。