体力は健康と平行するか

体力とは、社会の変化に対応する能力だ、などといわれると、わけがわからなくなります。

生理学者ともなれば、体力には、行動体力と防衛体力とがあって、それぞれに、身体的要素と精神的要素とがある、といいます。

ですがしかし、体力の測定という場面になれば、そのようなうるさいことは一つもありません。
要するに、反復跳び、立位体前屈、踏台昇降、伏臥上体反らし、閉眼片足立ち、握力、背筋力などを調べることになっています。
体力とは、そういうものの総和なのです。

わたしたちの常識からすると、たとえば力士などは抜群の体力の持ち主ということになるでしょう。
ところが、力士には、糖尿病患者、肝臓病患者などが珍しくありません。
こんな病気があれば健康とはいえないわけですが、この一つの例を見ただけでも、体力と健康とは同じものではなく、平行するものでもないことがわかります。

毎朝5キロのマラソンをかかさない60代の人が、二時間とデスクワークができない、といったケースは少なくありません。それも、体力あって健康に不足ありということです。

スポーツに励んでいるのに風邪をひきやすいのは、運動不足のせいではないか、などという判断は正しくありません。

 

 


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