医療の細分化が病気の背景を見えなくしている

現代の医療は、非常に多くの知識が必要になり、細かく細分化され、専門性が重要視されています。しかし、それが逆に、医師にとっては、自分の専門以外の部分を見えなくしてしまっていると思われます。

自分のところに来た患者に対しては、自分の専門の知識や医療技術を使って診断し、治療しようと努力します。その知識や医療技術で診断できなければ、自分の領域の疾患ではないと判断し、別の診療科に紹介します。今の医療では、人間そのものを診療する姿勢が消えてしまっています。様々な疾患が互いにつながっていて、普通に考えれば共通の原因があることを推測できるにもかかわらず、専門性が邪魔をして、見えなくしてしまっています。

また患者の方も、大学病院や大きな病院に群がってしまいます。大病院の医師の方がより専門的であり、自分の病気を正しく診断、治療できると思い込んでいます。もちろん、全て否定はしません。しかし、近視眼的な診断は、見えている部分だけの治療となり、その背景にある原因まで治療を行いません。だから、再発や別の病気でまた苦しむのです。

言葉は悪いですが、古い言い方をすれば、「病気のデパート」のような人がよくいます。つまり、ひとりでいくつもの病気を患ってしまうのです。それぞれの病気の治療は、それぞれの専門医が行えば、それなりの効果が得られますが、根本的な原因にたどり着いた治療が行われなければ、デパートのまま病気が続くのです。


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