卵はコレステロールのもとだから、敬遠するのが賢明、という常識がどこかにあるようです。
しかし、卵を評価する根拠は、そのタンパク質が飛び切り良質であって、しかも値段が安い点にあります。
卵が、含硫アミノ酸、つまりイオウを含むアミノ酸に富むことは、大きな魅力としなければなりません。
イオウは硫酸に変わるから、卵は酸性の食品だといって、また敬遠する向きもあります。硫酸が、粘膜の正常化に、解毒に、かけがえのない役割をもつことを忘れては、それこそ無知ということです。
卵は生で食べるべきものではありません。加熱して少なくとも卵白を固まらせるのがよいです。
その第一の理由は、単細胞動物トキソプラズマの寄生がよく見られることです。
第二の理由は、卵黄のビタミンHと結合して、それを不溶性の物質に変え、腸における吸収を不可能にするアビジンというタンパク質が卵白に存在することです。
第三の理由は、卵白のオボムコイドという糖タンパクが、タンパク消化酵素トリプシンの作用を阻害することです。
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