口に入る発ガン性物質

口に入る物の発ガン性といえば、PCB、フタル酸エステル、塩ビモノマー、ABS(合成洗剤)、LAS(合成洗剤)などが問題になります。また、大豆の発ガン性が、東北大によって報告されたことがあります。大豆を多食すると、甲状腺に腫瘍のできる事実が早くから知られていましたが、報告ではその原因物質がサポニンであることを証明したのです。サポニンとよばれる物質は、いくつもあって、これはある種の配糖体の総称です。そこでは、40%の脱脂大豆を含む特別食を、ラットに一年間与えてみました。すると、甲状腺の肥大したもののほか、それの肺に転移したものがありました。特別食にヨードを添加すると、この現象はまったく見られなかったといいます。湯豆腐に昆布、納豆に海苔、などの取り合わせは、日本人の知恵ということになります。元来、サポニンは、小腸における吸収のきわめて悪いものであるうえに、私たちの摂取する大豆の量は決して多くはありません。まず、心配はむだでしょう。アルコールがサポニンに結合して吸収を阻害することを、付記しておきます。

洗濯から食品洗いにまで広く用いられているために、しばしば問題となるのが中性洗剤です。それも、洗浄力がすぐれ、無臭であるために、中性洗剤の主役となってきたABS(アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム)です。これが安定であって微生物によって分解されず、地下水から海水までを汚染してきたことから、微生物によって分解される形のLAS(直鎖アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウム)に転換されてきたことは、ご承知の方も多いでしょう。ABSはハード型、LASはソフト型といわれ、後者は人体に対する毒作用においてもソフトであるかのような印象を与えますが事実は決してそうではなく、かえってABSよりも毒性が強いとさえいわれます。

 


整体院&ピラティススタジオ【Reformer逗子院】
神奈川県逗子市逗子3-2-24 矢部ビル2階
☎︎
050-5884-7793