夜型人間は実在するか

夜にならないと調子がでない、というような話をもちだす人は珍しくありません。あたりが騒々しくて、普通の生活の人が寝静まったあとでないと、落ち着かないという解釈ができるという意味なら、筋は通るでしょう。しかし、静かな環境にいる人が、こんなことを言い出したら、本当はおかしいのです。

ところで、人間の生理現象の一つに、「生体潮汐現象」といわれるものがあります。これによれば、人間の活動最適時間は、午前8時から午後6時頃までであって、遅いほうにずれ込んでも、せいぜい午後10時が限度だといいます。夜型人間などは、どこにもいないことになりました。もしあれば、それは錯覚の産物なのです。

生体潮汐現象ということばは、血液量の一日中の変化から名付けられたものです。日中は、血中の栄養物質が細胞に送り込まれるために、血液の量が減っています。これは、心臓の負担を軽くし、細胞の活動レベルを高める結果になります。夜になると、血液は量を増やし、栄養物質や成長ホルモンを補給して損傷を修理し、細胞から不要物質を集めます。この現象は、人間がネコのような夜行性動物でないことからきています。

 


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