幼児の顔色と酵素活性

わたしたちは、幼児の異常とも見える活動性を知っています。その幼児が、いったんお腹でもこわすと、老人のように物憂げになることも知っています。顔色も、元気な時と病気の時とでは大違いです。この相違は、分子生物学的に見れば、酵素活性の違いからくる、と割り切ってよいでしょう。

生命の実体は代謝であり、すべての代謝は酵素の触媒するところです。ここから、酵素という名のタンパク質が生命をにぎる、という思想が正当化されるのではなかったでしょうか。酵素活性といえば、ただちにそれが生命の活性の内容であることが容易に理解されるはずです。すべての元気さに対し、あるいは疲労した時や病気の時などの不元気さに対し、
まず酵素活性を頭におくべきでしょう。

わたしたちは、幼児の顔色と老人の顔色との違いを知っています。老人の顔の皮膚が、日光照射のために変質している点も見逃せませんが、もしそれが幼児の状態の皮膚であったとしても、顔色はさえません。そしてこの相違は、体液のペーハーの違いからくるといわれます。

ペーハーとは、アルカリ度をあらわす数値です。7が中性、7以上がアルカリ性、7以下が酸性です。アルカリ度も酸性も、ペーハーが7をはなれるほど大きくなります。

ペーハーは、PHのドイツ読みです。そして、Hは水素の記号です。ペーハーは、水素イオン濃度を、指数(ポテンツ= p)によってあらわす方法です。酸が強いほど水素イオン濃度は大きいことをもとにして、この表示法があみだされました。逆数をとったために、水素イオン濃度が大きい時、すなわち酸性の強い時、ペーハーは低下します。このペーハーが、酵素活性を左右しています。

 


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