怒りについて

〜逗子・葉山・鎌倉の整体&ピラティス【Reformer逗子院】のコラム〜

怒りをかきたてることは、不安をかきたてることと同様、常に可能です。したがって、これも人工的な方法で、怒りの人体実験ができます。

怒りの感情にも、特有な生理現象が伴います。これは、不安に伴う生理現象に、プラスアルファの形をとります。そのアルファの部分は、血圧の下限の上昇と、拍動数の一時的急減です。

この怒りに伴う生理現象は、ノルアドレナリンの静脈注射をした場合と、ほぼ同一です。そこで、ノルアドレナリンを、「怒りのホルモン」と考えることができます。そうすれば、アドレナリンは「不安のホルモン」ということになります。

ノルアドレナリンとアドレナリンは、名称からして、相互の密接な関係が想像できますが、事実、その化学物質としての構造もよく似ています。アドレナリンからメチル基をとればノルアドレナリンになり、ノルアドレナリンにメチル基をつければアドレナリンになります。この、ノルアドレナリンにメチル基をつける酵素は副腎髄質にあります。したがって、ノルアドレナリンは、副腎まで流れていって、アドレナリンに変身することになります。なお、副腎皮質ホルモンのコルチゾンには、このメチル化酵素の活性を高める効果があります。ストレスがあると、アドレナリン比は下がるわけです。

アドレナリンやノルアドレナリンは神経伝達物質≪ドーパミン≫から誘導されます。一方、色素≪メラニン≫もドーパミンから誘導されます。脳の中には、メラニンで青黒く着色した部分があります。その例は、≪黒質≫および≪青斑核≫です。青斑核は、脳幹の上部あたりにあって、その大きさは米粒の半分ほどしかありません。またここには、ノルアドレナリンを分泌するニューロンが25000個ほど集まっています。青斑核はすべて脊椎動物に存在しますが、人間においてとくに発達しています。

青斑核からのびた軸索は、大脳・小脳・脊髄のすべてに枝をだしています。ラットの脳でさえ、軸索の延長は1メートル、終末ボタンの数は数十万に及ぶといいます。人間の場合には、これらの数字が桁違いに多くなっているに違いありません。


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