更年期以降の女性のために

女性は出産という重要な役割を持っているため、男性よりも病気に対する抵抗力が強くなっています。

その強さを支えているのが、女性ホルモンです。
このホルモンのおかげで、とくに出産適齢期の女性の体は男性に比べてかなり有利になっているといえます。

しかし、いつまでも女性ホルモンが体を守ってくれるわけではありません。
更年期以降は、女性ホルモンが次第に減っていくため、様々な病気にかかりやすくなります。

ただ、女性ホルモンの減少をできるだけ食い止める方法はあります。
更年期を過ぎると女性ホルモンを作っている卵巣が萎縮するのですが、その代わりに副腎皮質で作られた男性ホルモンが女性ホルモンに変わるようになります。
そして、その作業は脂肪組織で行われます。
したがって、脂肪組織が少ないと男性ホルモンが女性ホルモンに変わりません。無知なダイエットが体によくないのはどの年代も同じですが、とくに中年を過ぎた女性は、あまりやせすぎないほうがいいことになります。

若い女性の場合も、皮下脂肪が少ないほど女性ホルモンの分泌が減ってしまいます。
体脂肪率が20%を下回ると、かなり影響が出るようです。20〜25%ぐらいの皮下脂肪があるのが本来の女性の姿なのです。

バレリーナや体操選手には不妊症の女性が多いといわれていますが、それも彼女たちの極端にスリムな体を見れば頷けます。
女性ホルモンが少なければ、妊娠しにくくなるのは当然です。たとえ妊娠しても、流産する危険性が高い。女性ホルモンが少ないと子宮の内膜が準備できず、着床したものが育ちにくいのです。

女性ホルモンを正常に分泌させるためには、適度な皮下脂肪をつけるのに加えて、ビタミンEとCが必要になります。
とくにビタミンEが不足していると、卵胞ホルモンが黄体ホルモンに変わりません。
また、ビタミンAの働きも妊娠に深く関係していることがわかっています。
子宮内膜症など生殖に関わるトラブルが増えているのは、ビタミン不足が大きな要因になっているのではないでしょうか。

 

 


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