疾患の分類

病気の分類の仕方として次のようにわけてみます。

(A) 働きが不充分な場合(機能的疾患)
(B) 病変がある場合(器質的疾患)

胃が悪い(食欲がない・胃が痛い・吐き気がするなど)という時、潰瘍があったり胃がただれていたりすれば、胃潰瘍・胃炎など相応する病名が付けられます。これが(B)です。

いくら検査しても悪いところが見つからない場合、胃に異常はなくても胃の働きが悪い病気だというわけで、これを(A)と言います。この場合、神経性胃炎とか自律神経失調症などの病名が付けられることもあります。

(A)は細胞が働くための栄養・酸素が不足したり、細胞の代謝回転が悪くその働きが鈍い場合、中央(中枢=脳)からの指令が伝達されないか、あるいはされづらい時に起こります。また有害な物質(二酸化炭素・乳酸・尿酸・痛み物質)の貯溜も原因となるでしょう。

(B)はそこが病変しているので仕方がない、と考えるのが一般的でしょうが、一歩踏み込んで考えると、自然にこのようなことが起こるはずはないのです。
風邪はウイルスが侵入(感染)してきたので仕方がない、と考えないで、なぜ侵入を許したのだろうか(胃潰瘍はなぜ起こったのか?)と。

ウイルスが吸気とともに入ってきた時、喉や気管支の内壁の粘膜には粘液があってウイルスを捕捉します。そうして粘膜の絨毛はその粘液を喉まで送り出してくるから吐き出すか呑み込む。これが第一段階の防衛です。この防衛網をくぐり抜けて内壁(内膜)に侵入してきたら、白血球などの防衛戦士がこれを撃滅する。これが第二段階の防衛措置です。ここで負けると風邪をひいたということになります。発病です。咳・喉痛・振戦発熱と全身的に対応します。これで風邪という病が治ります。

胃潰瘍は胃の消化液(胃酸=塩酸)が胃壁(胃の内膜)を溶かすからです。なぜ溶かすかというと、本来消化液は肉や魚を消化するように、自分の胃壁をも溶かす力を持っていますが、胃壁の粘膜は粘液を出してこれを防いでいます。このバランスが崩れると、すなわち消化液が出過ぎるか、粘膜を守る粘液が少ないと胃壁が溶かされ潰瘍ができます。

他の病気もこのように自己防衛のつたなさから起こりますが、それは充分な働きをするための血の供給がないか、血の中身(必須栄養素)が不十分か、神経の働きが不充分なため異常な事態が認識されないか、または指令が届かないためです。

 


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