病院では治らない理由③

《定額制の導入では、問題解決はできない》

巨額な医療費の赤字に悩む厚生省は、何度となく”根本的改革”を繰り返しています。しかし、出来高払い制度を続けている限り、医療費はどんどん膨らむばかりです。

厚生省は定額・上限制度を導入し現在では一部採用されていますが、はたして成立するものでしょうか。薬価が抑えられるから、医師会は採用したくないはずです。

年齢・性別・体力・病状の軽重・合併症の有無・他の疾患との関係など、患者一人ひとり、症状も状態も異なります。患者ごとに違いがある病気を、一定の枠内で完治させる。こんな乱暴なことは、誰が考えても不可能です。

しかし、定額制の場合、”定額”の金額設定は、だいたいの人が治り、なおかつ利益のある金額に設定されることになるでしょう。つまり、定額制を採用すると、医療費は下がるどころか、むしろ、高止まりすることになるのではないでしょうか。

強引に医療費を低減しようと、定額医療費をぎりぎりの額に定めれば、高齢者などのように、回復力の弱い人は敬遠されることになり、悪くすると、高齢者や重症者は病院をたらい回しにされ、助かる命も失うことになりかねません。

実際に、行方不明を繰り返していた認知症気味の高齢者が、ある日、突然、寝返りも起き上がることもできなくなったので、病院に連れて行くと、認知症の検査だけして、「◯◯に連れて行きなさい」「△△に連れて行きなさい」といわれ、四つの精神・神経病院のどこもが受け入れてくれなかった例もあるようです。

また、長期入院抑制のため、検査・入院費を日を経るにしたがって漸次低減する制度をとったため、重症患者を病院から追い出し、酸素吸入器や腹にパイプを通して胃に直接食物を入れている患者の行き場がなくなっているという現実があります。受け入れても、三ヶ月経つと経営上退院してもらう必要があるのに、受け入れ先がないからです。

それにしても、なぜ、医師は薬だけ(手術を別にして)で治療しようとするのでしょう。

薬を飲ませてみて、治らないことがよくわかっているはずなのにです。教授・先輩の指導だから?みんながしているから?
「薬で治す」ことから、高くて多くの薬・副作用・対症療法などの問題が生じるのに。

膨らむ一方の医療費の中でも、最も膨張率が高いのは高齢者医療費です。

ある医療問題研究家は、日本でいちばんの重病人は医療制度だといっています。

はっきりいえば、日本の医療制度は重病人の域を超えて、破綻寸前、瀕死の危篤状態なのです。

この、重い”国の病気”を治す、真の抜本的改革はありません。「早く、完全に治る治療法」「有効な予防法」を誘導するように改めることが必要です。

現行の制度では、整体施術や分子栄養学のような療法では報酬が得られず、病院経営は成り立ちません。また、患者が望む、早く完治する、最もよい治療を保険医からは受けられないのです。


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