痛み・関節痛と糖化

整形外科に関わる病気の多くは、糖質の過剰摂取が一因を担っています。

なぜかといえば、骨、軟骨、筋肉、腱、椎間板など、整形外科で扱う組織、臓器は、ほとんどがコラーゲンが主な構成成分だからです。

このコラーゲンを変質させてしまう「糖化(グリケーション)」という現象があります。

糖化は糖質の摂り過ぎによって起こります。糖質は、お米や小麦などの穀物、芋類、果物、砂糖類などです。

体のなかの余分な糖質がタンパク質(コラーゲン)と結びついて、AGEs(終末糖化産物)という老化物質をつくり出してしまうのです。AGEsは分解されにくく、体の組織に蓄積されて、さまざまな悪さをします。

例えば、血管にくっつけば動脈硬化の引き金になり、皮膚にたまればシワやたるみの原因となります。骨も例外ではありません。

糖化が起きた骨は褐色に変色し、脆くなります。正常な骨は白い色をしていますが、それが褐色になってしまうのです。高齢者の手術の際、肋骨が褐色に変色しているなど、糖化した骨はよく見られるとのこと。

腱にも糖化による変色が起こります。指の腱鞘炎が進むと「ばね指」といって、曲げた指を伸ばそうとしたときに、バネのようにピンと跳ね上がるようになります。その手術の際にも、高齢者の腱が褐色を帯びていることが確認されるそうです。

身体中すべてのコラーゲンは、高血糖になると糖化してAGEsが蓄積し、硬く脆くなり、炎症を起こしやすくなります。ですから、痛みや損傷が起きやすくなり、機能障害に陥り、骨や筋肉や腱、椎間板などの病気を起こしてしまうのです。

この状態にあると、痛みや関節痛が治るまでに時間がかかります。

糖化を一番促進するのは、砂糖類、果物類です。


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