白内障の予防は可能か

緑内障よりもさらに多い眼病として、≪白内障≫があります。
これは、失明の原因のうちで最大のものです。
≪白内障≫は老化の一つの側面としてとらえられていますが、≪ブドウ膜炎≫や外傷などでも起こります。
そしてこれは、透明であるべき水晶体が不透明になることによって、視力が減退する病気です。

水晶体の不透明化は、最初は周辺部に起こります。これは、平均して40歳代の初期だといいます。水晶体が実際に光を通すのは瞳の部分だけです。したがって、周辺部の不透明化は、視覚を妨げません。不透明部分が次第に拡大し、ついに瞳にかかると、視力の減退が自覚にのぼり、いよいよ白内障となります。

水晶体はタンパク質のレンズです。このタンパク質は、もともとは透明なものであるのに、それが不透明化するのは、なぜでしょうか。

白内障多発地域として知られるのはインドです。この地域では老人性白内障がかなり若いうちにあらわれ、急激に悪化するケースが多い。それについての研究調査がインドで行われ、その結果わかったことの一つは、白内障の目の含むビタミンCの濃度が、正常な目のそれより低い、という事実でした。
そこで、ビタミンC摂取量の少ない食習慣に、白内障多発の原因がある、という判断がくだされました。
その後の多くの研究の結果、白内障になった水晶体では、ビタミンCの濃度ばかりでなく、グルタチオンの濃度も、活性酸素除去酵素SODの活性もおちていることがみつかりました。また、ビタミンCの濃度が、発症の直前に急低下することもみつかりました。ここから私たちは、白内障の原因が活性酸素であることを知ることができます。

あるアメリカの眼科医は、白内障を予防可能な病気としています。彼は、初期の白内障患者450名に、1日1グラムのビタミンCを与えました。このうち手術を要した者はごく少なく、大多数はその後10年以上も、最初のままの症状を保ったといいます。ビタミンCを用いない場合、多くは4年以内に手術の段階まできてしまうものです。白内障の予防を期待したい人は、ビタミンCをはじめとする活性酸素除去物質の十分な摂取を試みるべきでしょう。

眼病としては、角膜炎・角結膜炎など老人性でないものもありますが、これに対してもビタミンCが著効をあらわす、という報告があります。

目に対するビタミンCの用法として、そのナトリウム塩であるアスコルビン酸ナトリウムの3%水溶液を点眼することも考えられています。そのとき、ごく弱い電流を眼球に通す「イオン滲透療法」によって、水晶体への吸収を起こさせるのが有効、とする人もいます。なお、アスコルビン酸ナトリウム水溶液の点眼の場合、回数はなるべく多くするのが効果的です。

≪網膜剥離≫は、強度の近視が引き金となって起きるのが普通です。網膜剥離の目を調べてみると、ビタミンC含有量が低下しています。そこで、ビタミンC欠乏という背景のもとに、この病気は起こると主張する学者がいます。
結局、ビタミンCさえあればかからずに済む眼病が、いろいろあるということになります。

 

 


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