肝臓を大切に

どことなく疲れていて食欲がないとき、肝臓の病気を疑ってみるのがよいと思います。かゆみ、吐き気などがこれに合併したら、疑いはますます濃厚になります。そういう症状があっても、いっこうに思い当たる原因のない場合は珍しくありません。この現代には肝臓を痛める原因はいわば無数にあるからです。空気汚染や放射能も、合成界面活性剤も、農薬も、肝臓を痛めつけ攻撃する力を十分にもちあわせているのです。

ところで肝臓が果たして悪いかどうかは、血液検査で確認することになっています。肝臓の細胞に貯蔵されるべき物質、すなわちGPT(ALT)、GOT(AST)などの酵素が血液中にでてきていれば、肝臓がこわれている証拠をつかまれたことになるわけです。血液にはそういう証拠物件が25種もありますから、これを比較検討して、急性肝炎か、慢性肝炎か、肝臓ガンか、肝硬変かの診断をくだすことができるわけです。

肝臓病で入院すると、肝臓食を食べさせられるだけで、とくに薬のお世話にならないのが普通です。へたな薬を使えば、肝臓に負担をかけるだけになるからです。肝臓食の特徴は、高タンパク食、低脂肪食ということになっています。なぜそうなのかといえば肝臓は自分のつくりかえのために、絶えずタンパク質を欲しがっているから、そして脂肪の消化は肝臓の重荷になるからです。肝臓病の場合は、さらにビタミンB2をたっぷりとらなければなりません。そして、食塩は減らすことです。食塩にはビタミンB2をつれだす働きがあるからです。

患者は、なるべく床についているほうが有利です。横になっていると肝臓の血流量が三倍近くまで増え、それが病気の回復に役立つからです。肝臓の病気に薬はないですが、治療法がないわけではありません。

また肝臓病の一つに肝硬変があります。厚労省の調査結果を大まかに見れば、肉、魚、卵などをとらず、焼酎を何杯もいく人に、この死亡者が多いのです。これを詳しく見ると、一週間に肉類を一回、卵を一個以上食べた人の死亡率は、これらタンパク質をとらない人の四分の一に過ぎません。そして、焼酎をたくさん飲む人の死亡率は、飲まない人の10〜20倍という驚異的な数字になっています。ビールは無関係、日本酒やウイスキー党は4〜5倍というところです。そしてまた、栄養ドリンク剤の使用者は2倍となっています。

アル中患者には肝硬変で入院して、アミノ酸とビタミンB2の点滴で命をつなぐ人がいます。こうなったらおしまいですから、一杯やるときには、必ずタンパク質をとることです。

 

 


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