脳におけるタンパク質の役割

「彼は頭がいい」とか、「自分は頭が悪いからだめだ」とか、勝手なことを言う人がいます。しかし、脳生理学は、そんな言葉を取り上げません。いい頭とは使い込んだ頭に過ぎず、悪い頭とは遊ばせた頭に過ぎないからです。

なるほど、母親の胎内にいるとき、タンパク質欠乏の状態で育てば、脳細胞が標準より少なくなります。しかしこれはラットの実験であって、少なくとも私たち日本人の場合、これほどまでのタンパク欠乏は、現実にはあり得ません。したがって、脳細胞の数において、万人は平等なのです。そしてそれは、140億と推定されます。

頭は、調子良く回転するときも、そうでないときもあります。脳の代謝がスムーズに進行すれば、回転は早い。そのための条件は、タンパク質の強化とビタミンB1・B2・B6・B12・C・Eの摂取です。

タンパク質は酵素の材料となり、ビタミンB1からCまでは補酵素となり、ビタミンEは血行の促進と酸素供給量の増加をもたらします。ビタミンCの増量だけでも、知能指数は上がるそうです。
脳におけるタンパク質の役割は、酵素の材料だけにあるのではありません。

体細胞には微細な管が見られますが、脳細胞では、これが特に発達しています。一般の細胞に見られるものを「微小管」と呼びますが、脳細胞の場合、これを「神経細管」といいます。これは、トウモロコシのしんを抜いて、粒だけを残したような形をしています。一つ一つの粒は球状タンパクです。そして、この神経細管の役目の一つは、物資の輸送です。

 

 


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