薬を飲むことの意味

非常に多くの人が安易に薬を飲んでいます。例えば、頭が痛くなったら、原因はわからずとも、とりあえず鎮痛薬を飲んでしまう。そのうち痛みを感じなくなれば、そのままいつもの生活を送り、いつもの食事を摂ってしまいます。

また、病院に行っても、どんどん薬が処方されます。もちろん、病院では原因を究明しようとしますが、本当の原因はわからず、医師の経験や推測で薬が選択されることも珍しくありません。もしそれで症状が良くなれば、果たして薬が効いたのか、時間が解決したのかわからないまま、いつもの生活に戻ってしまいます。もちろん、根本の原因はわからないままです。

このように、体に何らかの不調や症状を感じたとき、薬に頼る人も少なくないでしょう。薬を使用するということは、人間の体にとってどんな意味があるのでしょうか。

薬は、人体に本来から備わっている代謝のメカニズムに働きます。そのメカニズムは決して不必要なものではありません。人間の体にとって重要なものです。その代謝のメカニズムを阻害したり、弱めたり、強めたりするのが薬です。

不調になった組織の代謝だけに作用すればいいのですが、薬はそんなにピンポイントでは効きません。体全体に効果を及ぼしてしまうのです。そうすると、不調な部分は良くなることがあっても、その他の体の部分では、薬の影響で逆に代謝のメカニズムが狂ってしまうこともあります。それが副作用です。

つまり、薬を使用するということの意味は、体の多くの正常な代謝を犠牲にして、不調な部分の代謝や異常な反応を改善するものです。

ですから、基本的には、薬の長期使用というのはあり得ません。不調だった部分が良くなっても、長く続ければ、その他の多くの部分が薬の犠牲になり、不調になってしまうからです。


整体院&ピラティススタジオ【Reformer逗子院】
神奈川県逗子市逗子3-2-24 矢部ビル2階
☎︎
050-5884-7793