遊休状態の脳細胞のゴミ

老人の脳には、老人斑と呼ばれる、月が傘をかぶった形のものが出現します。

これは細胞の崩壊物であって、傘の部分には樹状突起の残骸があります。中心の月の部分も傘の部分も、「リポフスチン」という名の茶褐色の顆粒を含んでいます。これは、細胞や細胞内小器官を包む生体膜の過酸化物、すなわち過酸化脂質とタンパク質との結合したものです。リポフスチンは、加齢とともに細胞を選ばずに形成されるものであって、皮膚の組織にできれば、シミとなります。

脳の細胞は、崩壊する前からリポフスチンを蓄積します。早くからリポフスチンを生じた脳細胞は、老人斑も早いでしょう。

一般に、リポフスチンの現れる脳細胞は、遊休状態のものだといわれます。使わない部屋にゴミがたまるように、使わない細胞にはリポフスチンがたまるのです。それが、細胞の核を片隅に押しまくっているものと見られます。

遊休状態の脳細胞というものは、意外に数が多いです。使われる細胞は、多くても全体の3分の一、少なければ10分の一といわれます。脳細胞にゴミがたまるのがいやならば、未使用のものを減らすことです。どうせ使わないなら、ゴミがあっても差し支えないのではないでしょうか。

 

 


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