酵素とは何か

角砂糖は、マッチの炎にふれても燃え出しません。しかし、角砂糖にあらかじめタバコの灰をぬりつけておけば燃え出します。砂糖が燃えるのは、そこに入っている炭素原子が酸素原子と結合したためです。タバコの灰は、この結合を助けて、燃焼を実現したのです。

このように、化学結合を助ける働きの物質を「触媒」といいます。

角砂糖を食べれば、それは燃えて熱になる、とよくいわれます。ここでも、砂糖の炭素が酸素と結合したわけです。しかもそれは、37度程度のごく低い温度でです。こんな低い温度で砂糖が燃えたのは、触媒のおかげです。その触媒は、タバコの灰ではなく、生体が自前でつくったものです。このような、生体のつくる触媒を「酵素」といいます。砂糖の燃焼ばかりでなく、体内のすべての化学反応すなわち「代謝」は、酵素の仲立ちによって行われます。

人間のもつ酵素の種類は恐らく300万ほどです。その酵素の構造、つまりアミノ酸の順序は、DNAのなかに暗号の形でおさめられています。すべての酵素は、必要に応じて、必要な量だけつくられるようになっています。

 


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