頭をよくする栄養は

頭をよくする栄養と、全身の状態をよくする栄養とは、ほとんど違わないと考えてよいです。小学三年生の女児の喘息に対して、いわゆる栄養補助食品(サプリメント)のメニューをその母親に示した例があります。結局、その持病はきれいになおったのですが、それより前に学校の成績がよくなって、学年のトップに躍り出ました。とくに勉強をしたわけでもないのに、です。

厳密に言えば、栄養的に見て、脳と他の臓器との条件の違いがないではないです。一つは脂質です。脳は特に脂質を大量に要求します。脳における脂質の合成はさかんであるには違いありませんが、栄養物質としての脂質は、合成の負荷を軽くするという意味で、その摂取を考えるのはよいことです。ドイツのある工業高校は、レシチンの投与によって生徒の短期記憶が改善されたことを報告しています。

もう一つはアミノ酸についてです。それも、他の部分では必須でないチロシンが、脳においては必須であるという点です。チロシンの不足のないタンパク質をとるのが、頭をよくする条件の一つになります。前記の女の子に対する指示は、高タンパク食に加えて、ビタミンEとビタミンCの大量投与でした。この三者はフィードバックの基幹になるからです。

あらためて、ここに頭をよくする栄養物質を並べるとすれば、それは、フィードバックビタミン・フィードバックミネラルに加えて、良質タンパク・アラキドン酸・ガンマリノレン酸などの多価不飽和脂肪酸を含む脂質ということになります。

そして、ここにあげた栄養物質はすべて、全身の健康レベルの向上にとって必須のものなのです。

 


整体院&ピラティススタジオ【Reformer逗子院】
神奈川県逗子市逗子3-2-24 矢部ビル2階
☎︎
050-5884-7793