高血圧に、まず不可欠なのは

血圧とは血流が動脈壁に及ぼす圧力のことで、動脈が収縮して内径が狭くなれば、血圧は高くなり、収縮を続けると高血圧になります。日本人の高血圧症の9割以上を占める「本態性高血圧」の原因はこれです。

このような場合、血圧のコントロールにはカルシウムとマグネシウムの摂取比も大切です。動脈の収縮にカルシウム、弛緩にマグネシウムが関わっているからです。
マグネシウムは、ナトリウムやカルシウムを細胞の外へ出したり、縮んだ筋肉を緩める働きがあり、高血圧や不整脈を予防することがわかっています。

マグネシウムはカルシウムの二分の一以上を毎日摂ることが望ましいですが、実際には1:1の比率を目指したほうがよいでしょう。ちなみに、カルシウムは牛乳や小魚、海藻などに、マグネシウムは海藻、日本そば、ゴマや豆類、ココアなどに豊富に含まれています。

さらに高血圧は血管の弾力性の問題もからんでいるから、血管を作る材料として良質タンパクをきちんと摂取しなければなりません。
事実、遺伝的に必ず高血圧になるはずのネズミに、良質タンパク、カルシウム、マグネシウム、カリウムを大量に摂取させたところ、寿命を全うするまで高血圧にならなかったという実験結果もあります。

こうした研究成果に、なぜか多くの医師は目を向けようとしません。いまだに「塩分を控えなさい」と言うようです。
ナトリウムは体液の量を調節し、体の構成単位である細胞のかたちを維持します。また、栄養の吸収や腎臓で尿を作る仕事にも欠かせません。とくに、ナトリウムが不足すると体の機能を統合して調整する神経系がダメージを受けます。極端な場合、食塩の静脈注射によって血圧が下がったという報告もあるぐらいなのです。

したがって、血圧を下げたかったら塩分の摂り過ぎを気にする必要はありません。余剰分は腎臓から排出できる栄養条件を整えてやればよいのです。
そのためには、何よりもまずタンパク質を十分に摂取することです。
さらにマグネシウムやカリウムを摂ってもらいたいです。
魚の脂肪に含まれているEPAも、効果があるようです。血圧の微調整を行うプロスタグランジンという物質を体内で作る際に、EPAが原料になるからです。この物質は、とくにイワシやサバといった青魚、あるいはマグロのトロなどに多く含まれています。

高血圧に限らず、良質のタンパクはさまざまな病気の予防に欠かせないものです。
また、摂取したタンパク質を有効に使うためにはビタミンも大量に必要になります。
いずれにしても、そういった栄養に関する知識が、ほとんどの医師には決定的に欠けているのです。

 

 


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