コーディングのための栄養

生命の全活動は、DNAのもつ遺伝情報の実現以外のものではありません。遺伝情報の実現とは、DNAのもつ遺伝情報をRNAに転写し、これを解読して、酵素を主とするタンパク質を合成するまでの一連の過程です。そしてこの過程は≪コーディング≫です。コーディングは、おそらく20以上の代謝のシリーズでしょう。とすれば、そこには20種をこえる酵素がなくてはならず、そこに動員されるビタミン・ミネラルの種類も、一つや二つであるはずがありません。コーディングの実現のためには、まず、RNAの合成もなければなりませんが、これまで考慮すると、代謝の数はもっと多く、補酵素の種類もまた増えてくるはずです。

生体のメカニズムからすれば、コーディングなる作業は、必要なとき、必要な規模で起こることになっています。これはつまり、≪フィードバック≫です。網膜に光があたれば、それに応じて、そこのニューロンが興奮し、それが軸索を通って大脳まで行き、そこのシナプスからアセチルコリンを放出する、というような一連の操作はフィードバックです。そのニューロンでは、光の受容によって、それに応じたコーディングを行なっていることになります。

このフィードバックには、多種の主酵素のためのタンパク質のほかに、エネルギーのためのビタミンB1、アセチルコリンのためのコリンなどが要ります。前述の通り、ここには、多種多様な、ビタミンやミネラルが参加しているはずですが、それらを総括して、≪フィードバックビタミン≫≪フィードバックミネラル≫とよぶことにします。

フィードバックビタミンとフィードバックミネラルとして、次のものをあげることにしたいと思います。

ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB12・ビタミンC・ビタミンE・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ユビキノン(コエンザイムQ)・亜鉛・銅・マグネシウム・ヨード・カルシウム。

フィードバックビタミン・フィードバックミネラルを要求する器官は脳だけであるはずがありません。それは、全身の細胞が要求するところの栄養素です。
これが十分に補給されれば、全細胞がフルに働き、その一環として、脳がよく働く、ということになります。

 


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