ビタミンCで減らせるインスリン投与量

インスリンを注射すると、血中ビタミンC濃度の低下する事実が知られています。インドの研究結果とこれとを照合すると、インスリン注射は、腸管からのブドウ糖の吸収を抑制し、血糖値を下げる方向への動きを起こすことになります。そこで、ビタミンCの摂取によって、インスリンの投与量を減らすことのできることがわかります。そして、事実も、その通りです。

インスリンに、ブドウ糖をグリコーゲンに転化する作用がありますが、この代謝にビタミンCが関与しているようです。ビタミンCを投与すると、1グラム増やすごとに、インスリンの投与量が2単位ずつ少なくて済むという報告があります。

モルモットにビタミンC欠乏食を与えると、ブドウ糖からグリコーゲンへの変化が抑制され、高血糖となりますが、ビタミンCを投与すると、この状態はただちに解消します。また、低ビタミンC血症に陥ったサルに大量のインスリンを注射したとき、血糖値はあまり下がりません。一方、低血糖発作の際にビタミンCを投与すると、血糖値の上昇が見られます。

結局、ブドウ糖とグリコーゲンとの平衡の鍵の一つがビタミンCに握られているかのように見えます。糖尿病の原因の一つにビタミンCの欠乏をあげる学者がいるのも、不思議ではありません。

以上をまとめると、糖尿病とビタミンCとの接点が、あまりにも多いことに驚きます。

ビタミンCは、ランゲルハンス島において、腸管において、肝臓において、血糖値を左右する役割をもっているようです。


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