フィードバックビタミン

ここでいうフィードバックは、例えば、血中ブドウ糖濃度が高いという条件があると、それに対応してインシュリンが分泌される、というような過程をさしています。

この過程を分解してみましょう。

・DNAの開裂
・RNA素子(RNAヌクレオチド)の合成
・RNA素子のDNA塩基への結合
・RNA素子同士の結合による鎖の形成
・RNA鎖のDNA鎖からの分離…mRNA
・開裂したDNAの復元
・tRNAの合成
・リボゾームの合成
・mRNAへのリボゾームの結合
・tRNAからのアミノ酸の遊離
・アミノ酸同士の結合…タンパク質の合成

以上は、コーディングと呼ばれる一連の代謝を分解する試みです。これを見れば、コーディングが多くの代謝のセットであることがわかります。そのことは、コーディングに、したがってフィードバックに、多くの酵素が、したがって多くの補酵素が関係していることもわかります。これが、フィードバックビタミンであり、フィードバックミネラルです。

フィードバックの過程には、コーディングがふくまれています。したがって、RNAの合成を避けて通ることができません。そこで、RNAの材料であるRNA素子の合成が必要となります。この代謝は加齢とともに困難になる傾向があるので、食品としてそれをとるのが有利ということになります。このためには、RNAをふくむ食品をとればよいわけです。いわゆる「核酸食」がすすめられてよいでしょう。

◉ フィードバックビタミンのリスト
→ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB12、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンA、ナイアシン、コエンザイムQ(ユビキノン)、パントテン酸、葉酸

◉ フィードバックミネラルのリスト
→ヨード、マグネシウム、亜鉛

これらの一つ一つについての説明は省きますが、例えばビタミンB12は、DNA塩基チミンの合成に関わっています。またビタミンAは、mRNAの合成に関わっています。ナイアシンは、リボゾームの移動に関わっています。

フィードバックビタミン・ミネラルというようなものを考えることの意義を、一つの具体例について考えてみましょう。

遺伝子のうちには、ガン遺伝子もあり、抗ガン遺伝子もあります。抗ガン遺伝子の発動は、ガン遺伝子の活動、ないし細胞のガン化があったとき、これにフィードバックして起こるでしょう。そこで、フィードバックビタミン・ミネラルに不足がなければ、ガンは抑制される、というように考えることができます。

 


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