上皮ビタミン①(皮膚ビタミン)

人体の組織を大きく分けると、上皮組織、結合組織、筋肉組織、神経組織となります。上皮組織とは、体表や、腔をもった器官の内面を形成する細胞の集合体です。ここでは、そのうち、皮膚、粘膜・角膜の三つをとっています。

皮膚については、分化や、上皮組織の下にある結合組織をあわせて考える必要があります。毛や爪は上皮細胞の分化したものですが、これの成長がセレンによって改善されることもあわせて考える必要があります。セレンを投与すると、毛や爪の成長がはやいです。また、垢がよくでます。

皮膚をひっかくと、そこにミミズ腫れのできる場合があります。これを「浮腫性湿疹」といいます。これはビタミンB6の欠乏を背景としてあらわれるものです。ビタミンB6は皮膚の正常化にとって必要な因子です。

亜鉛が不足すると、皮膚が荒れ、毛が抜け、爪が割れやすくなります。また、傷口がふさがりにくいです。

    ◉ 皮膚ビタミンのリスト
→ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンC

    ◉ 皮膚ミネラルのリスト
→セレン、鉄、亜鉛

鉄やビタミンAの不足は、爪の変形としてあらわれます。