凝血ビタミン

皮膚が破れて血管が切れれば、そこに出血が起こることは誰しも経験するところです。このとき、血液がかたまって傷口を防がなかったら大変なことになります。そのことから分かる通り、生体防御の一つの条件として、血液には、一定の凝血能が要求されます。もしそれが不完全ならば、血液自体に出血を止める作用がないことになって、生体の合目的性は失われます。このような人は「血友病」の患者であって、遺伝子に欠陥があるとされています。

血液凝固のもとになる現象は血小板凝集です。血小板が凝集するとき、その表面にはビタミンKが一面に付着しています。

もともと血中にはタンパク質フィブリノーゲンがとけています。これがフィブリンという繊維状タンパクに変化することが、血液凝固に必要な条件となります。この変化を可能にする物質をトロンビンといいます。そして、トロンビンの前駆物質をプロトロンビンといいます。

プロトロンビンを構成するアミノ酸のなかにグルタミン酸があります。このグルタミン酸にカルボキシル基が結合すると、プロトロンビンは活性化して、容易にトロンビンになり、血小板凝集を実現するのです。

なお、活性型プロトロンビンはカルシウムに結合する性質をもっています。そして、カルシウムを介して、血小板の膜に結合し、それに凝集を起こさせるのです。

◉ 凝血ビタミンのリスト
→ビタミンK

◉ 凝血ミネラルのリスト
→カルシウム

 

 


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