酵素がなければ、生命の実体である代謝は行われません。酵素はタンパク質であり、その構造が遺伝情報としてDNAに刻み込まれているとすれば、タンパク質の補給に不足がない限り、代謝はスムーズに実現することになるはずでしょう。ところが、問屋はそれを許しません。その理由はこうです。

酵素というものは、一般に主酵素と補酵素と二つの部分をもっています。前者はタンパク質であり、DNAが記憶しているのは、主酵素の構造のみです。したがって、補酵素の補給は別途に計画されなければなりません。その補酵素の主要なものはビタミンでありミネラルです。それらは食品に仰がなければならないわけです。そこでわたしたちは、スムーズな代謝のために、タンパク質ばかりでなく、ビタミンやミネラルの摂取を考えなければならなくなります。

代謝の種類を300万とすると、主酵素は300万、補酵素は300万以下と、大雑把に考えることができます。これを300万台の車に例えると、それがいつでも出動できるように整備することは、タンパク質のほかに、相当量のビタミン、ミネラルを用意することにあるわけです。

 

 

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