造血ビタミン

造血ビタミンということばは、習慣的に使われています。これは、血色素ヘモグロビンの合成にかかわるビタミンをさすものであって、血液のすべての成分の合成を頭においた呼び名ではありません。

ヘモグロビンの出発点となる物質は、アミノ酸グリシンです。これが八段階代謝を経て、ヘモグロビンと名付ける鉄タンパクとなります。

ヘモグロビン合成代謝の第一段階では、グリシンからデルタアミノレブリン酸がつくられます。この代謝に登場する補酵素はビタミンB6です。次の第二段階では、デルタアミノレブリン酸からボルホビリノーゲンがつくられます。この代謝には、銅とビタミンCがかかわっています。このようにして、ヘモグロビン分子の中心にくるヘムができるまでに、八つの段階が続くのです。

一般に、目的の物質は一足飛びにつくられるものではありません。そこで、途中の代謝が重要な意味をもってきます。例えばビタミンCが不足すれば、デルタアミノレブリン酸が中間生成物として余ってきます。この物質が血流に乗って脳へ行くと、凶暴性などを引き起こします。このように、中間生成物の蓄積は好ましくない現象の原因となります。そこで、ビタミン・ミネラルのリストの意義がでてくるのです。どれか一つの栄養物質が不足すれば、中間生成物の蓄積の問題をおくとしても、間違いなく貧血が起こります。ビタミンB12の吸収不良が悪性貧血の原因になることは有名です。

◉ 造血ビタミンのリスト
→ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、パントテン酸、葉酸

◉ 造血ミネラルのリスト
→鉄、銅

 


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