潜在性鉄欠乏(低フェリチン)

潜在性鉄欠乏(低フェリチン)の症状
→だるい、疲れやすい、頭痛、顔色が悪い、慢性的な冷え性、肩こり、動悸、息切れ、イライラ、神経過敏、注意力散漫、物忘れ、鬱(うつ)、めまい、微熱、朝の目覚めが悪い、爪がもろい、肌荒れ、風邪が治りにくい、抜け毛、ダイエットしても効果が出ない、立ちくらみ、喉のつかえ感、飲み込みにくさ、脚のムズムズ感(レストレスレッグス症候群)、氷を好んで食べる、不妊、流産、早産、月経前症候群(PMS)、生理痛、生理不順、更年期障害など。

一般的に、鉄不足、貧血の判断は、「ヘモグロビン(血色素)」で行われ、女性の場合12~16g/dlが正常値とされています。
ところが、ヘモグロビンは正常値を示していても、体内では鉄が不足している状況は珍しくなく、一般的な血液検査では貧血と診断されないため、貧血とは診断されないのに体調は悪く、薬も処方できない、という状態になってしまいます。

検査項目としてのフェリチン

フェリチン(ferritin)は、鉄の貯蔵および血清鉄濃度の維持を行う蛋白です。

フェリチンは、球状のアポフェリチンの中に鉄を貯蔵する分子量約44万の可溶性タンパクで、組織中の鉄濃度により変化するため、鉄欠乏性貧血などの鉄代謝異常の指標とされます。

血清フェリチン濃度は、貯蔵鉄量とよく相関することが知られており、血清フェリチン1ng/mlが、貯蔵鉄8~10mgに相当するため、生体の鉄の状態を把握するのに有用であると考えられています。

鉄が不足する場合

「フェリチンの減少 →血清鉄の減少 →ヘモグロビンの減少」のように、フェリチンから減少していきます。このため、フェリチンを検査することで、表向きは貧血でなくても、いずれ貧血になる可能性がある「隠れ鉄欠乏症(潜在性鉄欠乏)」がわかります。

15〜50歳の日本人女性では、
99%でフェリチン100以下
80%でフェリチン30以下
40%でフェリチン10以下
ほとんど全員深刻な鉄不足を呈しています。
この鉄不足は日本特有の問題です。
そして、ほとんどの医師はこの事実を知りません。
まずはフェリチン値30以上を目指しましょう。