生理痛•子宮筋腫•子宮内膜症を自分で治す

生理痛は思春期の女性に多く、出産を経験した女性では軽いのが普通です。逆に、中年になって生理痛が強まる場合もありますが、この原因として最も多いのは子宮筋腫です。

子宮筋腫が発生すると、月経周期の短縮、月経持続日数の延長、出血量の増加、生理痛の増強など様々な異常が起きます。しかしこれらの症状は、筋腫のできた部位によって様子が違います。

子宮筋腫に似て、しかも強い生理痛を起こすものに、子宮内膜症があります。この病気になると、生理痛は大変に強く、普通の薬は効きません。普段も下腹痛がある方の場合、子宮内膜症も疑われます。
まず、両性ホルモンの注射を受け、しばらく経過を見て、それでも治らなかったら、子宮を摘出するほかない、という診断が多いようです。
子宮筋腫も子宮内膜症も、30歳前後から多くなる病気です。

いちばん普通な生理痛は、出血した血液がスムーズに排出されずに、子宮内にたまって、これを拡張しようとして圧力をかけるところから起きます。子宮が十分に発育していない年代の女性にこれが多いのは、理由のあることです。

子宮筋腫や子宮内膜症の場合も、痛みの原因はこれと同じでしょう。筋腫が子宮の表面にできたときならば、それが生理痛にならないのも、これで説明がつきます。

生理痛も含めて、絶えず下腹痛におそわれている方の場合、かなりのストレスがあります。そのため、血中ビタミンC濃度が低下していることでしょう。
ストレッサーへの対抗手段のために、高タンパク食とビタミンCがなければなりません。卵とか、肉とか、魚とかのいわゆるタンパク食品をたくさん食べることです。そして、ビタミンCを、栄養補助食品のようなもので、摂ることです。子宮の異常の種類がなんであるにせよ、この対策によって、体調は多かれ少なかれ改善されるはずです。

子宮の発育の不十分からくる若い人の生理痛なら、話は簡単です。ビタミンEを飲んで子宮の血行が良くなれば、血液の排出がうまく行き、生理痛はうそのように消えます。

この場合、ビタミンEは天然品のほうが良いので、価格の点が引っかかってきます。常用するのが良いに決まっていますが、その数日前から使っても、大抵は効果があります。それでだめなとき、常用に踏み切る方法もあるでしょう。

なお、子宮筋腫があると決まったら、両性ホルモンの注射をやって、その結果を見てから、手術するかしないかを決定する、と専門医は指示します。いうまでもなく、これがオーソドックスな対応だと思います。

子宮筋腫があるとき、放っておけば、それはだんだん大きくなります。それにつれて生理の日数が増え、量が多くなります。その結果、貧血が起き、心臓に障害が起きてきます。専門医のいわれる「結果を見てから」というのは、貧血にポイントを置くものと受け取ったらよいでしょう。血液検査で貧血と診断されたら、手術だと言われます。

なんとかして筋腫の発達を抑えたいと思われる方も少なくはないでしょう。
そのような方は、注射でなしに、両性ホルモンの分泌を促進してみたらどうでしょうか。

両性ホルモンとは、男性ホルモンと女性ホルモンの総称で、この相互のバランスの回復のために注射をするわけです。ビタミンEがあれば、これに関連した代謝がレベルアップされるので、それだけでなんとかなる可能性が大きいです。それがうまく行けば、筋腫の発達が抑えられるかもしれません。

ビタミンKとカルシウムによって体液のアルカリ度を高める方法で、子宮筋腫の消えた例があります(血液や唾液などの体液のPHが酸性に傾いていると子宮筋腫ができやすいと言われているため)。
筋腫が大きくなるのを防ぐためには、子宮をとりまく結合組織を強化する必要があります。これには、ビタミンCが有効です。

結局、自分で直す方法としては、タンパク質(+プロテイン)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カルシウムの5つが必要になります。至適量には個体差があるので、効果が出るまで増やすことです。