不妊症

トコフェロールにはアルファ・ベータ・ガンマ・デルタなどの区別があります。それぞれの効果の差がはっきりあらわれるのは「抗不妊作用」です。

小麦胚芽油に主として含まれる「アルファトコフェロール」は抜群の効果をあげます。

結婚して何年も経つのに子宝に恵まれないという夫婦は、諦めるケースもありますが、どうしても子供が欲しい人は、医師に相談をもちかけるのが常識でしょう。そのとき処方されるものは「排卵誘発剤」です。いずれも、最高70%の排卵成功率をあげていますが、排卵さえあれば必ず妊娠するというものではありません。男性側に問題がなくてもです。結局、排卵に成功した人の50%が妊娠すればよいとされます。

排卵誘発剤には、セキソビット・クロミッドなどの内服とHCGの注射を併用するという方法がとられます。HMGは作用が強く、無月経の人にも排卵が期待できます。そのかわり、卵巣腫大や過排卵が恐れられます。医師は、これらの難問を避ける努力を払うわけですが、多胎妊娠の確率は低くないのです。

妊娠という現象はもともと自然に起こるものであって、排卵誘発剤は邪道と言わざるを得ません。それはすなわち、薬剤を用いずに排卵を誘発するのにはどうすべきかをもとめるのが正道ということです。もちろん、不妊の責任の全部が女性にある、などという論理はありません。精子の数の不足という問題は、現実に存在します。女性に排卵誘発剤を与えただけで妊娠を待望するのは、もともと片手落ちというべきです。

排卵と呼ばれる現象は、脳下垂体から卵胞刺激ホルモン・黄体化ホルモンなどの「性腺刺激ホルモン」の分泌があって起こるものです。したがって、これらのホルモンが不足すれば排卵は起こらないし、これらのホルモンの分泌を促進する手段があれば、排卵は起こるのです。そして、排卵誘発剤としては、内服用の黄体化ホルモン分泌促進剤や、注射用の卵胞ホルモン剤が用いられるのです。

d-αトコフェロールが妊娠ビタミンと呼ばれることは、性腺刺激ホルモン合成代謝に、なんらかの形でそれが関与していることを思わせます。

 

 


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