坐骨神経痛の原因は神経圧迫か

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《坐骨神経痛の原因は神経圧迫か》

腰痛の原因である仙腸関節・股関節の変位は、坐骨神経痛を引き起こします。

腰痛は腰部の筋のこりによることが多いと同じように、坐骨神経痛は坐骨神経経路の周囲のこりで起こります。腰部・骨盤のこりと神経経路のこりは一致するのです。

腰痛の方が、臀部のしびれ・冷えを訴えることは多いです。これはこりが生じ血行が悪くなっているからで、神経への血液供給も悪くなっています。この時、腰痛を軽減するために、鎮痛剤の注射をすると、神経はますます機能低下を起こし、ついにはしびれ・痛みのみならず歩行困難を起こすのです。

神経痛はその痛み方が間歇的なものですが、この神経は持続的です。持続的な痛みが坐骨神経痛の特色であると言ってしまえばそれまでですが、その成り立ち(機序)、起こっている状態は違うものであることは間違いありません。それは坐骨神経への虚血でしょう。

坐骨神経痛が、神経根性(椎間孔で圧迫・椎間板ヘルニアで髄核接触)の時は、体勢・牽引などで反応が出ます。
例えば、腰を下方に押した時、足の先までビリっと来たと言います。椎間板が神経を圧迫している時、腰椎の牽引などに耐えられるわけがありません。大体、坐骨神経はL4・5、S1・2神経だから馬尾神経と言われるもので、椎孔いっぱいに詰まっているものではありませんから、接触する事態(ヘルニア)になっても、接触しない時と接触する時があるから、症状にも消長があるはずです。
持続的症状は、神経への供給血液の不足に違いありません。ゆえに、仙腸関節・股関節に問題がある場合は、これを直して安定させ経過を観察すべきであると思います。症状だけ聞き、坐骨神経痛と診断し、牽引というのは問題でしょう。

坐骨神経痛はもう20年来という人もありますが、これらの関節を放って置かれているのです。持続的痛みは、神経経路に圧痛があるから、神経の痛みと言われていますが、違う場合が少なくありません。

神経経路に圧痛がある時、脚のどこにも圧痛がありますし、臀部(仙腸関節の周囲・股関節の周囲)にも、腸骨の上縁にも圧痛があります。特に神経経路にのみ圧痛があることはありません。

これは、関節の変位→筋肉の硬縮→血管の圧迫→血液の循環不良→痛み物質の蓄積→圧痛→自発痛となるもので、神経専売とは限らないでしょう。

また、坐骨神経痛の判定にラセーグ兆候の有無が言われます。
これは下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)と言われるテストで調べます。(膝を伸ばして脚を上げていくと、30度以下で停まるものを陽性と言います。正常は90度くらいまで上がります。)

陽性でも痛みのないものもあり、陰性でも痛みがあるものもあります。これは筋肉の硬縮が起こることを知らないからでしょう。


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