肩こりの症状

肩こり症状はとても辛いものです。いくら揉みほぐしても、また再び肩は凝ってきます。肩こり症状は特にデスクワークを行う人に多い症状です。

一般的には、僧帽筋にコリ物質が溜まり、コリ症状を起こしていると考えられています。ですから、多くの人は肩こり症状を改善する為に、肩周りを押したり揉んだりしてコリ部分をほぐそうとするのです。

肩こりに対しての当院の整体

当院では肩こり症状の方に、肩を押したり揉んだりする施術を行う事はあまりありません。なぜなら、肩こり症状を持つ方は、体の構造に独自の変異が表れているからです。この体の変異は、押したり揉んだりする施術では問題構造が改善しません。その問題構造次第では、不適切な施術は逆効果を生み出すからです。肩こり症状を持つ方で、肩周りを揉みほぐす施術を行うと、体調が悪くなる人が現れる事はまさにそのような体の裏事情があるのです。しかも、簡単な整体の施術を始めに行いますと、多くの方は症状が激減するのです。

肩こりの方の体の特徴

例えば、肩こり症状を持つ方は、肩が前方向に強く丸まっている傾向が見られます。つまり、肩の位置がニュートラルではありません。このケースでは、肩周りの変異を改善しない限り、いくら僧帽筋を押したり揉んだりしてほぐそうとしても、コリはあまり消えていきません。確かに、押されたり揉まれたりしている時は気持ちが良いのですが、体の芯まで届くような深いコリ症状は消えないのです。ところが、肩周りの変異を改善しますと、嘘のようにコリ症状は軽減するか消えてしまいます。

肩こりと猫背

また、肩こり症状の方に多い体の状態として、「猫背」や「隠れ猫背」(猫背の特徴である背骨の丸みが無い状態の背骨において、猫背と機能的に同じ変異がある背骨の状態)が見受けられます。このケースでは、肩こり症状の真の原因は背骨の変異にありますから、猫背や隠れ猫背状態の背骨を若干でも改善しなければ、普通の施術では肩こり症状は消えません。

ですが、逆に背骨の状態の適正化を図れば、突然肩こり症状は消えます。また、肩こりの解消には、肩甲骨の可動性と密接な関係もあります。肩甲骨の可動性を向上させる事で、肩こり症状が著しく解消する人も多いのです。

その他の問題としては、腕周りの変異が影響している事が多いです。また、強い肩こり症状は、内臓などにも悪い影響を与えている可能性が高いと言えます。

肩こりと呼吸の浅さ

例えば、肩周りの変異は、姿勢が大きく崩れ、結果として背中が丸くなったり、首が歪んだりしています。この姿勢は、肩が胸周りに大きくかぶさるような姿勢(巻き肩)となります。結果として、肋骨が背中の方向に押し込まれる姿勢になるのです。肋骨が背中の方向に押し込まれると、肺が圧迫されているのと同じ状態になります。つまり、普段の呼吸が浅くなります。しかし、病院などで肺機能の検査を受けても問題は発見されないでしょう。

なぜなら、病院の検査では大きく息を吸う、吐くなどの肺活量を計測するだけだからです。普段そのような呼吸をして生活など誰もしていません。問題は普段の呼吸姿勢にあるのです。ですから、肺活量を測定して肺だけの機能を調べても、肺の圧迫状態は発見できないのです。そもそもが、医学では人の体の姿勢の問題の研究は行われていません。

肩こりと内臓

肺がいつも圧迫され続ける事が、肺が胃を押す事に繋がります。つまり、自分の姿勢によって胃の調子も悪くなると考えられるわけです。肩こり症状が強く現れている人で、胃の調子も悪いという人は、整体の正しい施術で簡単に改善されます。ただし、正しい施術が行われる事が条件です。

また、肺の圧迫により胃が押されると、必然的に胃は下垂していくと想像できます。胃が下垂すると、女性の場合、婦人科系に影響を与える可能性があります。生理痛がひどい人なども、肩こり症状を作り出している背骨の問題を改善すれば、痛みが解消される人も少なくないでしょう。

このように、肩こり症状と背骨の変異の問題には、深い関係があります。

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