蕁麻疹(じんましん)・アトピーの原因とその対策

アトピーは、「不思議な病気」の意味で、特定の物質に対する先天的過敏性を特徴とし、その体質は遺伝するとされています。アトピー体質は、喘息(ぜんそく)や蕁麻疹を起こしやすい体質ということになります。したがって、慢性蕁麻疹の場合、これがまず疑われるのが当然の順序です。慢性蕁麻疹を食事と無関係と診断する場合は、体質に重点をおいた見解とみるべきでしょう。

それにしても、アトピー性皮膚炎の外用薬として、ビタミンA・Dを主剤とする軟膏が効くとされているところをみると、この体質も、慢性蕁麻疹も、食事内容と関係なしと断定するのは無理のように思われます。アトピー性皮膚炎ができたとき、局所に過酸化脂質が発見されます。そこでは不飽和脂肪酸の自動酸化があるわけですから、ビタミンEなどの抗酸化物質が有効だと思います。

一言でいう結論は、体質的な欠陥の多くが、ビタミンの大量投与によってカバーできるということです。

慢性蕁麻疹に対しては、高タンパク食と、ビタミンA・B2・B6・CのほかEをすすめてみたいと思います。ここには、皮膚炎が強いストレッサーになっているという認識があり、皮膚の結合組織と機能とを完全にしようという意図があり、さらに、皮膚細胞の自己消化を防ごうとする意図があります。

ここにあげた栄養物質が一つでも不足すれば、皮膚の栄養条件に欠陥が起きるわけですから、どんな障害が起きてもおかしくありません。ましてや、アトピー体質で、ビタミンAかDかを大量に要求する条件があれば、皮膚炎の公算は異常に大きくなるはずでしょう。慢性蕁麻疹の特効薬レセルピンには、これらビタミンの消費を節約する作用があるのではないでしょうか。

適齢期の働く女性には、すぐにぐったりして、蕁麻疹が出るような人がよくみられます。このような急性蕁麻疹には、ストレスとみなされるものがあるような気がします。これが、高タンパク食とビタミンC・Eで解決する性質のものであることは、言うまでもないでしょう。

なお、卵のタンパク質が、人間にとっては異種タンパクであり、それがアレルゲンになる人がいます。このとき、その異種タンパクが未消化のまま小腸で吸収され、血中に入ったことになります。牛乳も、まったく同様にして、それがアレルギーを起こす場合があります。

一般的には加熱すれば大丈夫とされています。タンパク質は、加熱すれば変性してしまいますし、消化しやすくもなります。したがって、その一部が未消化のまま血中に入っても、アレルゲンとしての活性を発揮することができなくなるのです。

卵はだめ、牛乳はだめ、などと言わずに、調理に工夫して、これらのタンパク食品を積極的にとることを、アトピー体質のすべての人におすすめしたいと思います。これが、悪循環を断ち切る方法の一つになるからです。

治癒速度を速めたい方は、整体施術(特に胸椎・頸椎・頭蓋骨の問題解決)が有効です。

 

 


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