関節が腫れて痛む病気に、リウマチがあります。
リウマチとは、「流れる」という意味の言葉です。
その意味のとおり、この病気になると痛みや腫れが、小さい関節から大きい関節へと移動していきます。
若い女性に多い慢性関節リウマチは、自己免疫による病気です。
本来、外敵に向かうはずの免疫機構が自分自身の体組織に対して攻撃を仕掛けるのが、自己免疫と呼ばれるものです。
免疫を担う細胞は活性酸素やタンパク質分解酵素を武器に攻撃するため、標的になった関節に痛みや腫れなどを発症します。
炎症による損傷は修復されるが、それが繰り返されると正常な修復ができなくなり、関節の変形を招き、重度の場合は骨が溶け出してしまいます。
これが男性より女性に多いのは、もともと女性のほうが免疫力が高いためです。
妊娠中に胎児を保護するためですが、ウイルスへの防衛力が強ければ、自己免疫になったときのダメージもそれだけ大きくなるのです。
免疫は「種の保存」という生命の合目的性に適う現象に違いありませんが、それが裏目に出てしまうわけです。
慢性関節リウマチのほかにも膠原病とか橋本病と呼ばれる甲状腺の病気や若年性糖尿病など、自己免疫による病気は多いです。
自己免疫を起こす一つの理由に、外来の異物が持っている目印と自分の体組織の目印が似通っているというケースがあります。
目印はいわば細胞の顔であり、糖と結合したタンパク質です。
免疫機構は、対象物を目印で識別して、攻撃するかどうかを決めています。
その判断材料が敵に似ていると、見間違えて味方を攻撃してしまうわけです。
いったん敵に間違えられると、その体組織はいつまでも免疫機構の攻撃を受けることになります。
そこが、アレルギーに比べて自己免疫がより厄介なところです。
アレルギーは標的が入ってきたときだけ発症しますが、自己免疫の場合は常に標的が体内に存在するのです。
細菌やウイルスの感染も関節炎の原因になります。
リウマチ様の症状を起こすリウマチ熱は、溶連菌という細菌による感染症だといわれています。
この細菌は誰でも喉などに持っているのですが、感染すると抗体と免疫複合体を作り、それを始末するために掃除機のような役割の細胞・マクロファージなどが働いて、炎症を起こすわけです。
いずれにしても、リウマチの痛みは関節の炎症によるものです。
したがって、炎症さえ抑えれば痛みはなくなります。
医師がリウマチの治療にステロイドという消炎剤を使うのはそのためですが、ステロイドには、炎症を促進する局所ホルモン、別名、微調整ホルモンとも言われるプロスタグランジンを作れなくさせる効果があります。
ですが、ステロイドが抑えるのは炎症だけではありません。
微調整ホルモンを広範囲に抑え込んでしまうため、さまざまな副作用を起こします。
たとえば、ステロイドを長く使い続けた人は、骨がもろくなることが多いです。
外見的には、脂肪が顔だけにつくムーンフェイス(満月のようなまんまるの顔)になり、手足はやせてしまいます。
そういう人が亡くなって火葬されると、ほんの一握り程度の骨しか残っていないそうです。
リウマチの痛みを取るために、こんな恐ろしい薬を使う必要はありません。
そもそもステロイドとは副腎皮質で作られるホルモンです。
インターフェロンと同様、もともと体内で作られる物質は外から摂取するのではなく、必要に応じて自力で作れるようにしておくことが望ましいです。
そうしないと、かならず副作用に苦しめられます。
同時に、ホルモンを製造する器官はとくに”なまけもの”で、外から与えられると自らはその機能をすぐに停止してしまうのです。
ステロイドを作る副腎皮質は、もともとほかの臓器よりもビタミンEやビタミンCを多く持っています。
したがって、より多くのステロイドを自力で作らせるためには、EやCを十分に摂るべきでしょう。
さらに、ステロイドを作るためにはビタミンAやB群も求められます。
また、炎症を起こした関節が痛みやすいのは、関節腔に活性酸素を除去する酵素がないためです。
したがって、活性酸素除去物質を大量に摂取して活性酸素を除去すれば、炎症は鎮まり痛みは和らぎます。
活性酸素除去物質を摂取するには、もちろん、ビタミンEを患部に直に塗るのも効果的でしょう。
ビタミンEは脂溶性なので、皮膚から体内に染み込んでいくのです。
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