当店の整体施術でなおる原理(機序の説明)

当店の整体施術で身体が良くなっていく機序の説明です。

理屈はどうでもいいという方もおられるかもしれませんが、原理を納得して施術を受けたいという方もおられますので、ここに記させて頂きます。

疾病が生じるのは自己防衛力の低下であり、疾病が治癒しないのも自然治癒力の低下です。自己防衛力と自然治癒力は別の名称ですから、別の機構をもっていると考えがちですが、実は一つのものです。自己防衛力に破綻が生じて、疾病が起こったのであり、自己防衛力が復活すると疾病は治るのです。

当店での整体施術とは、この自己防衛力の欠陥を正常に戻す事です。自己防衛力(自然治癒力)の低下した原因を知らなければ、根本解決をすることはできませんから、いたずらに対症療法に終始することになり治癒が遅延します。


<自然治癒力低下の原因>

血液の循環不良
血液が充分に来ないと、血液の機能が果たせない。

    a. 物質・熱の運搬ができない。
→栄養素・酸素を各器官の細胞に供給出来ないし、代謝によって生じた二酸化炭素・乳酸・尿酸・発痛物質など有害物質の搬出も不充分となるから、そこの細胞は充分な働きができないし、(機能的疾患)圧痛・自発痛が起こるばかりでなく、細胞の代謝回転(新陳代謝)もうまくいかないから病変も起こる。また体表で冷やされた皮膚や筋肉の中の血液は、いつまでも停滞するからそこに冷えを感じる。

    b. 恒常性が破れる。
→PHや浸透圧など、常に一定に保たなければならないものが、血液の循環が悪いため悪化してくる。すると細胞の働きが悪くなったり、細胞の質が変化して病変する。

    c. 防御機構が全う出来ない。
→防御機構は①神経系、②免疫系、③内分泌系ですが、②の免疫系の場合、細菌・ウイルスなど有害生物の侵入に際して白血球などの運搬が不充分となるから、免疫機能が充分発揮できないことになります。また異質の細胞(癌など)が生じた時、それにうまく対応出来ない事も起こるでしょう。
③の内分泌系では、分泌されたホルモンは血液によって標的器官に運ばれますが、その器官に血液が充分供給されないと、ホルモンもまた供給されません。それより何より、分泌を司る器官に血流不足が起こると、ホルモン分泌腺の働きや腺の異常(病変など)が生じます。そして①の神経系で、血液の不足が神経の機能低下をもたらし、神経機能低下が血液の供給不足をもたらします。いわゆる悪循環が起こります。
血液不足が神経に及ぼす影響は重大です。これは神経細胞が他の細胞に比べ特異な性質を持っているからです。

神経の特異性とは


血流不足と神経の機能
血液が充分循環しないと、酸素不足が生じ神経の働きが不充分となる。その時の神経を見つめ直す必要がある。

    a. 血流不足がしびれ痛みを起こす。
→慣れない正座を長く続けていると、下腿がしびれたり痛くなります。それでも我慢して座り続けると、立ち上がる・歩くという動作が出来なくなります。これは正座により膝窩動脈を圧迫して、下腿に行く血が止められるため神経が働かなくなったからです。
頭痛の多くは首の筋肉が硬くなって、頭部に血を送る頸部の動脈(内・外頸動脈)を圧迫しているか、頸椎が変位して頸椎動脈を圧迫し、血の流れを阻害するからです。
手や脚がしびれる・痛いという時、その神経(正中・尺骨・橈骨・坐骨神経)の椎骨からの出口(根部)で圧迫されていると考えて首や腰椎の牽引をしていますが、正座や頭痛の原因のように血流不足があることを念頭におかなければなりません。

    b. 機能低下が起こる状況でもしびれ・痛みのない神経もある。
→知覚のない神経(顔面神経・自律神経など)は麻痺するほどのダメージを受けていても、痛みを起こさないから注意しなければなりません。痛みが自己を守る重要な要素です。しかし外部と接触しない部位(内臓など)には、痛みを感じる神経がないか、あってもわずかであるらしいです。
排便の時、便器が真っ赤になっているのを見て驚いて診察を受けたら、直腸に癌が出来ていてそこから出血していた。もう手遅れで手術しても助からないということがよくありますが、知覚神経が少なく痛みを感じる受容器が少ないことと、直腸に分布する神経の機能低下が原因です。この神経がよく働いていれば、ガンにかかることもないし、早く異常(痛み)を知らせるはずです。
このようなことは痔でもよくあります。痔は尾骨の変位を直せばよいのですが、切れ痔で血が出て判ったという場合です。皮膚も皮下組織も破れて出血しているのに痛みがないのです。尾骨の変位を直すと痛みを感じるから痔が悪くなったと思っているうち、痔はどんどん良くなって完全治癒してきます。

    c. 神経の機能低下が血行を悪くする。
→手や脚にしびれ・痛みがあると、手や脚の筋肉の働きが悪くなります。これは、筋肉に対する栄養素・酸素の供給が悪いということでもありますが、その原因の一つは神経の働きが不充分であることによります。鼻詰まりは、頸椎6番の変位を直すと治ることなどがこれを最も端的に表しています。
鼻詰まりは鼻疾患の一つの症状であり、頸椎6番の変位を直すと≪鼻の疾患≫がその場で治るということはあり得ません。しかし鼻詰まりは治るのです。これは、鼻甲介に鬱血があって鼻詰まりを起こしていたのが、神経が働き出して血行が良くなり解消したのです。これで、血行が悪いこと(頸椎6番の変位)が神経の機能低下を起こし、その神経機能低下がまた血行(鼻)を悪くすることがお判り頂けたと思います。このようなことは、ただ頸椎6番と鼻との関係だけではない各々の椎骨神経とその担当臓器の間でも起こることです。

    d. 神経の機能回復の方法
→神経機能の低下した状況下にある臓器は中枢との連絡が不充分となり、その機能を発揮できない(機能的疾患=自律神経失調)ことや病変(器質的疾患)が起こることになります。
誰でも痛みやしびれがあると神経に何か問題が起こっていると考えますが、それがないと椎骨などの異常で神経機能が低下したとは考えません。神経が正常な働きをしているかどうかを見分ける方法があればよいのですが、残念なことに神経が充分働いているのか機能低下しているかを見分ける方法は今の医学にはないらしいです。それだけ神経のことを軽く考えているか、神経の測定は難しいということでしょう。
知覚神経は痺れ・痛みが起こるから異常を知ることが出来ますが、自律神経は知覚のない神経で痛まないから、本人も判りません。まして第三者にはそれを知る方法がないわけです。
しかし、それを知らなければ、治すことも出来ませんし、出来たとしてもそれが果たして直っているのか直っていないのか判定も出来ません。
一つ方法があります。血行不良が神経機能を低下させることと、こりが血行不良を起こし圧痛・痛みを生じます。このことから自律神経の出口である背骨の横にこり・圧痛・痛みがないかを診ればよいのです。そうして関節の異常を直した時、こりがとれ神経機能が回復します。

    e. 痛みが起こるのも、血流不足。
→神経が血液不足になると、しびれ・痛みを起こします。ひどい時は麻痺します。痛みは神経痛と筋肉痛に分け、神経痛の場合、坐骨神経痛・肋間神経痛・三叉神経痛・上腕神経痛など神経の名をとって何々神経痛と呼びます。筋肉痛は自発痛・発痛と言います。腰痛では筋肉が痛いので筋性腰痛と言われています。
神経が痛むのか筋肉が痛むのか確実な判定は難しいです。同時に両方が痛む場合が多い。概して神経痛は間歇的で、痛む時と痛まない時間帯があり、痛む時は激痛を発します。
椎間板ヘルニアなどで神経が圧迫されて痛む時には、ビリビリ痛むようであり、腰椎4番・5番(馬尾神経)のように脊髄孔に余裕があるところでは、体勢によって接触するからその時のみ脚の先まで電気に打たれたような衝撃が走ります。このような接触や圧迫は極めて稀ですから、これらを除外して考えると、神経痛も筋肉痛も共に血流不足から起こるのですから、神経痛か筋肉痛かをあまり神経質に考える必要はありません。血流不足が生じた原因をしっかりつかんでこれを取り除けばよいわけです。

    f. 神経ブロックの理論
→神経ブロック治療の根底には、単に痛みをとるためと、痛みがあるから筋肉が硬くなっているという考えがあります。
炎症が起きたり、外傷や疲労などで身体の組織が損傷されると、普段から少量存在する発痛物質が、細胞から多く生産されて痛みを起こします。すると、痛みにより交感神経が緊張し、末梢血管は収縮し血液循環が悪くなり、そこの代謝異常が起こり、発痛物質は更に増加します。これは痛みの悪循環です。
このような場合の神経ブロックは、局所麻薬を注射し痛みを伝える知覚神経や血管に関する交感神経を遮断することによって、この悪循環を絶つことです。これが神経ブロックの理論です。
この考えが間違いであるというわけではありませんが、神経痛・筋肉痛の場合、そうなった原因を取り除いて直すことの方が合理的です。ぎっくり腰などの場合、神経ブロックをしても薬が効いている時は痛みがありませんが、薬の効力がなくなるとまた痛むからまた注射します。この繰り返しではなかなか良くなりません。それより原因を取ればすぐなおります。このことから神経ブロックは一時しのぎの対症療法であり、最良の方法ではないということができます。
また、このブロック療法の間違いは、神経が痛みを感じるから筋肉が硬くなると信じているのではないかということです。実は筋肉が硬くなり、その筋肉内の血管が押し潰されて血行が悪くなり筋肉内に発痛物質が蓄積し痛いのであり、同時に神経に栄養・酸素が供給出来ないから神経も痛みを発するのです。
坐骨神経痛など神経痛の場合、一つぐらいの肋間の神経が永久ブロックで麻痺しても問題はないと考えるかもしれませんが、実は同じ椎間から出ている内臓にいく自律神経にも、肋間神経と同じだけのダメージを受けていると考えるべきです。肋間神経痛が内臓神経の不調を告げています。痛みがなく放置すると内臓はダメージを受け続けることになるから、内臓疾患を起こすことになります。神経ブロックという安易な考えを改め、真の原因を知って直さなければなりません。