聴力低下と脳脊髄液

聴力低下と脳脊髄液

 

蝸牛は約3回転の巻貝状の管で、その断面は基底膜と前庭膜によって三つに分けられています。
両膜で囲まれる部分が中央階(蝸牛管)であり、この二つは蝸牛頂が折り返し点となって連なり、共に外リンパ液で満たされています。

外リンパ液は蝸牛小管によってクモ膜下腔と連絡しているため、「外リンパ液は脳脊髄液そのもの」なのです。

一方、内リンパ液は蝸牛管の血管条にある辺縁細胞から、血漿を原料にしみ出すように生産されている液です。外リンパ液と内リンパ液は、水と牛乳のように別の組織の液体です。

蝸牛管と前庭階を隔てる前庭膜は、極めて薄い構造です。そのため、頭蓋内圧が上昇すると、脳脊髄液は蝸牛小管を通って前庭階に過剰に流れ込み、外リンパ圧を上昇させます。圧の上昇した外リンパ液は、薄い前庭膜を押すことになり、蝸牛管を圧迫してしまいます。

外リンパ液の高い水圧によって内腔が狭くなった蝸牛管内は、内リンパ液の水圧も上昇して有毛細胞を圧迫します。

有毛細胞が長期にわたって圧迫を受けると、機能低下を起こし、聴力の低下を招くことになるのです。

難聴(耳の聞こえにくさ)の程度は段階があります。

外耳と中耳は機能低下を起こしているが内耳は働いている→内耳は機能しているが機能低下→内耳は機能しているが、はっきりとした機能低下

整体だけで改善していくのはこの範囲までと思われます。

整体では、内耳の高まったリンパ液の水圧を適正に戻すことと、耳管の柔軟性をつけることが可能です。
しかし、これが必ずしも聴力が回復する手立てになるかどうかは確約できません。
内耳のリンパ圧を適正にすることによって聴力の改善は望めますが、正常の聴力まで戻れる可能性は低いでしょう。

分子栄養学の見地からいえば、高タンパク食とビタミンEとが鍵を握ります。これを併用すれば整体の効果は最大になります。


整体院&ピラティススタジオ【Reformer逗子院】
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