喘息(ぜんそく)を自分で直す

ぜんそくの大部分は、いわゆる気管支喘息です。気管支は末端では直径0.1ミリにも足りない細い管ですが、どこまでも環状の筋肉に取り巻かれています。その筋肉が全面的に収縮すると管が閉じ、肺の中の空気は外に出られなくなります。これが気管支喘息です。

気管支の筋肉は、プロスタグランジンの仲間のロイコトリエンによって収縮します。ぜんそくはロイコトリエンのしわざです。

ぜん息の発作を抑えるのにはステロイドが定石ですが、このホルモンにはプロスタグランジンの生成をブロックする作用があるためです。

一方、プロスタグランジンE1には、ロイコトリエンに拮抗する働きがあります。プロスタグランジンE1はガンマリノレン酸から誘導されます。だから、ガンマリノレン酸を大量にふくむ月見草油が喘息によいといわれるのです。バターも良いわけですが、いずれにしても、フィードバックがうまく行かなければ、自力でなんとかすることはできません。プロテイン、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどをおすすめします。最も重要なのは、充分なタンパク質を摂ったうえでビタミンDを毎日30000IU摂るとともにビタミンK2を300mcgとることでしょう。