マッサージでも消えない「トリガーポイント」の正体。不足している3つの栄養素(Mg・VitD・VitB)とは?

【この記事の概要】

「マッサージに行っても、翌日には痛みが戻る」。そのしつこい痛み(トリガーポイント)の原因は、筋肉を緩めるために必要な「3つの栄養素」の不足かもしれません。マグネシウム、ビタミンD、ビタミンB群と痛みの深い関係について解説します。

整体でどれだけ筋肉をほぐしても、すぐにガチガチに戻ってしまう。
そのような方の血液データを分析すると、ある共通した「栄養欠乏」が見えてくることがあります。

前回の記事で「筋肉の材料はタンパク質である」とお伝えしましたが、今回はさらに踏み込んで、その筋肉を正常に動かすための「調整役(ミネラル・ビタミン)」についてお話しします。

特に「トリガーポイント(痛みの引き金となる筋肉のしこり)」が消えない方に不足しているのが、以下の3つの栄養素です。

1. 天然の筋弛緩剤「マグネシウム」

Magnesium

不足すると:筋肉のスイッチが「ON」のままロックされ、足がつったり、痙攣したりする。

筋肉が収縮(縮む)する時には「カルシウム」が使われますが、逆に弛緩(緩む)する時には「マグネシウム」が必要になります。

現代人の食事はカルシウム(乳製品など)に偏りがちで、マグネシウム(海藻、大豆、玄米など)が圧倒的に不足しています。
マグネシウムが足りないと、筋肉に入り込んだカルシウムを排出できず、筋肉はずっと収縮したまま「ロック」されてしまいます。

これが、マッサージをしてもすぐに筋肉が硬くなる原因の一つです。マグネシウムは、いわば「天然の筋弛緩剤」なのです。

2. 痛みのブレーキ「ビタミンD」

Vitamin D

不足すると:痛みの閾値(いきち)が下がり、些細な刺激でも「痛い!」と感じやすくなる。

ビタミンDは単なる骨の栄養素ではありません。近年の研究で、「慢性痛患者のほとんどがビタミンD欠乏状態にある」ことが分かっています。

ビタミンDには、神経過敏を抑え、痛みの信号にブレーキをかける役割があります。
もしあなたが「あちこちが痛い」「触られると飛び上がるほど痛い」と感じているなら、ビタミンD不足によって痛みのセンサーが敏感になりすぎている可能性があります。

日光を浴びる機会が少ない現代人、特に日焼け止めを常用する女性は、ほぼ確実に不足しています。

3. エネルギー工場の燃料「ビタミンB群」

Vitamin B Complex

不足すると:エネルギー(ATP)が作れず、筋肉を緩めるためのパワーが出ない。

意外かもしれませんが、筋肉は「縮む時」だけでなく「緩む時」にもエネルギー(ATP)を使います。
死後硬直で身体が固まるのは、エネルギー供給が止まり、筋肉を緩めることができなくなるからです。

ビタミンB群(特にB1, B6, B12)は、糖質や脂質をエネルギーに変えるための必須アイテムです。
これが不足すると、筋肉はエネルギー切れ(ガス欠)を起こし、トリガーポイントという「固まった状態」で活動を停止してしまいます。

また、ビタミンB12不足は末梢神経のダメージ修復を遅らせ、しびれや痛みを長引かせる原因にもなります。

「ほぐす」だけでは足りない。「満たす」アプローチを

もしあなたが、長年マッサージや整体に通っても痛みが改善しないのなら、アプローチを変える必要があります。

  • 整体:外側から物理的に硬さを取る(構造)
  • ピラティス:正しい動かし方で負担を減らす(動き)
  • 栄養:マグネシウム・ビタミンD・B群で内部から緩める(栄養)

この3方向からのアプローチが揃って初めて、しつこいトリガーポイントは解消に向かいます。
当院では、施術だけでなく「あなたの身体に何が足りていないか」を見極めるための栄養カウンセリングも行っています。

あなたの痛みは「栄養不足」型かもしれません

「自分にはどの栄養素が足りていないの?」
血液データ(健康診断の結果)をお持ちいただければ、分子栄養学の視点で詳細に分析いたします。(お持ち頂かなくてもカウンセリングで推測もできます。)

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